好きな時間にホワイトニングジェルを流し込んだマウスピースを装着して歯を白くするホームホワイトニングが人気を集めています。しかし、歯科医師の指示を守って行わないと、思ったような効果が得られないばかりか、思わぬトラブルを引き起こしてしまうことがあります。

こんな使い方はNG!

・装着時間を大幅にオーバーする

ホームホワイトニングに使うマウスピースの装着時間は、ホワイトニングジェルの濃度にもよりますが、30分から2時間程度と指示されることが多いと思います。

ところが早く白くしたいからと、2時間以上行うのは歯にとってよくありません。ホワイトニングジェルに含まれている成分が歯の神経を刺激し、強い知覚過敏を引き起こすことがあります。実際の体験談で、夜寝る前にホワイトニングのマウスピースを装着し、そのまま朝まで眠ってしまった結果、2日間ほどひどい知覚過敏に襲われて、痛み止めが手放せなかったそうです。7~8時間ほどホワイトニングを行っていたことになり、薬剤の成分が歯の神経に影響を与えてしまったと考えられます。

・マウスピースを使わず、直接ホワイトニングジェルを歯に塗布して過ごす

綿棒のようなもので歯に直接ホワイトニングジェルを塗布するというケースもあるようです。この方法はあまり効果的ではありません。と言うのも、ホワイトニングジェルが口腔内の水分によって流れ、しっかりと歯に薬剤が浸透しないためです。マウスピースで歯を覆うことでホワイトニングジェルが行き渡り、唾液などの水分でも流れることがなく歯の色素を分解してくれるからこそ効果が出るのであり、ホワイトニングジェルが流されるような方法では効果は半減してしまいます。

またホワイトニングジェルが歯ぐきや唇などの粘膜に付いてしまうと、薬剤の刺激でヒリヒリしてしまいます。

 

ホームホワイトニングは自己責任、自己管理の下で正しく行うことが大切

オフィスホワイトニングは、歯科衛生製などのスタッフに手によって全て行われ、患者さんは特になにもする必要はありません。

しかしホームホワイトニングは、自らの責任の下で行わなければいけません。歯科医師や歯科衛生士に指示されたことはしっかりと守らないと、歯がキレイに白くならないばかりか、知覚過敏などの痛みを伴ってしまいます。つまりホームホワイトニングは自己責任なのです。

早く白くしたいから、マウスピースに薬剤を流し込むのが面倒だからなどという理由で勝手に自己判断してしまうと、歯に深刻なダメージを与えてしまうこともあるため、ホームホワイトニングは、歯科医師の指導をきちんと守るようにしてください。

 

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はぴねす歯科院長

コラム監修者

はぴねす歯科緑地公園駅前クリニック 院長 松浦 裕矢

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