乳歯や生えたばかりの永久歯はまだまだ弱く、虫歯になりやすい状態です。

もしお子さんが虫歯になってしまったら、一般歯科を受診すべきか、小児歯科で治療を受けるべきか悩むことはありませんか。そもそも「小児歯科って何?」と思われる親御さんもいらっしゃるかもしれません。

今回は「小児歯科」と「一般歯科」の違いについてご説明したいと思います。

小児歯科と一般歯科の違い

同じ歯の治療やお口の中の管理を行う歯科治療でも、大人が受診する一般歯科と小児歯科とはどのような違いがあるのでしょうか。

一般歯科は、主に成人を対象とした治療を行い、その内容は虫歯治療や歯周病治療をはじめ、入れ歯やインプラントなど口腔内のあらゆるトラブルに対して処置を行います。

最近では歯を虫歯や歯周病から守るための予防治療を中心とした治療を行う歯科医院も増えています。

いっぽう小児歯科は、文字通り小さなお子さんから18歳くらいまでを対象とした歯科治療を行う歯科医院を言います。

治療内容は、虫歯治療や歯肉炎など歯と歯ぐきの健康維持はもちろん、歯並びや噛み合わせのの問題など、お子さんの口腔内に対して専門的に治療を行います。

両親と一緒の歯科医院ではダメ?

では子どものお口のトラブルは、大人が治療を受ける歯科医院ではいけないのでしょうか。

中には親御さんご自身が通っている歯科医院で一緒に受診できたほうが面倒がなく、時間的にもラクだと思う方も多いと思います。

もちろん、一般歯科でもお子さんの歯の治療を受けることは可能です。

しかしここで大切なことは、小児歯科は、成長とともに変化するお口の中の状況に対し、専門的な知識を有しているということです。

虫歯などの対応はもちろん、乳歯から永久歯への生え変わりで大切なことは、顎の成長に伴う歯並びの予測と、それに伴う対応が専門的であることです。

成人のお口の中は、虫歯や歯周病などに注意が必要ですが、小さなお子さんは顎の骨の成長が著しいため、子どものお口の中の変化に知識と経験が豊富であることが望ましく、小児歯科を専門としている歯科医師は、まさにお子さんのお口の中のスペシャリストなのです。

また小さなお子さんは歯医者を怖がる傾向が強く、泣きわめく光景もよく目にします。

小児歯科を専門とした歯科医師なら、このようにグズるお子さんの対応もうまく、適切な対応と治療でいつの間にか歯医者嫌いが治ったお子さんもたくさんいます。

このように小児歯科は、大切なお子さんの歯を守るうえでメリットが多いと言えます。

もちろん一般歯科でもお子さんに適した治療を受けることができますが、子どもの歯や顎の成長を専門とした小児歯科を受診することで、より安心して治療を受けることができるのではないでしょうか。

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はぴねす歯科院長

コラム監修者

はぴねす歯科緑地公園駅前クリニック 院長 松浦 裕矢

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