セラミック治療で白い歯を手に入れたのに、なんだか調子が悪い、他の歯と長さが違う、根元が出てきた・・・このような症状は、残念ながら治療がうまくいっておらず、失敗やトラブルを招いてしまった状態です。せっかく白い歯を手に入れたのに、これでは気分も滅入ってしまいますよね。今回は、セラミック治療の失敗例を挙げてみることにします。

セラミック治療の失敗例

ではセラミック治療の失敗とは、どのような状態を言うのでしょうか。具体例を挙げてご紹介します。

・歯の長さが不揃い・・・セラミックで治療を行っても、全体の歯の長さが揃っていないと、見た目にあまりキレイとは言えません。特に前歯や犬歯の場合、長さが不揃いだと非常に目立ってしまいます。

・セラミッククラウンの適合が悪く、根元に炎症が起きている・・・セラミッククラウンを入れたものの、なんとなく歯ぐきの辺りが痛い、歯ぐきが腫れているといった症状があるときは、セラミッククラウンの適合が悪いことが考えられます。炎症が強く出ているときは、セラミッククラウンを外して根管治療や歯ぐきの治療を行うことがあります。

また歯と歯ぐきの間に食べかすや汚れが溜まり、歯ぐきが腫れてしまうこともあります。

・色調の失敗・・・被せ物を作るとき、同時に歯の色調も選びます。隣接する歯の色に最も近い色調を選びますが、極端に白すぎたり、逆に暗めの色を選んでしまうと、笑った時に歯の色が不揃いに見えてしまいます。

例えばホワイトニングでは白くならない、神経を取った歯の根元の黒ずみの場合、変色した歯の色に合わせて被せ物を作ると、全体的な歯の色のバランスが悪くなることがあります。

このように、いくらセラミック治療を行って白い歯を手に入れても、全体のバランスが悪いと非常に見栄えの悪い口元になってしまいます。

 

セラミック治療で大切なことは、全体のバランスが整っていること

白く美しく、二次カリエスにもなりにくい優れた素材のセラミック。そんなセラミックを使った治療できれいな歯を手に入れても、セラミックの歯だけ長かったり、そこだけ浮いたような不自然な白さだったりすると、「いかにもそこだけセラミックで治しました」といった感じが否めません。そのため全体のバランスが悪くなり、かえって不自然です。

セラミック治療を希望する場合は、セラミック治療を専門としている歯科医院を選ぶことが大切です。セラミック治療で失敗しないためにも、歯科医院選びは慎重に行うようにしましょう。

 

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はぴねす歯科院長

コラム監修者

はぴねす歯科緑地公園駅前クリニック 院長 松浦 裕矢

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