「悪い歯並びを治すためにはどんな種類があるの?」

「どのくらい費用がかかるの?」

悪い歯並びに悩んでいる方の中には、このような疑問を持っている場合も多いのではないでしょうか。

悪い歯並びを治すためには歯列矯正が一般的ですが、その他にもセラミック矯正やインプラント治療なども有効的です。

しかし、それぞれにメリット・デメリットや適応症例、費用なども違うため、しっかりと理解しておく必要があるでしょう。

そこで本記事では、以下の内容について解説します。

  • 悪い歯並びの治し方と費用
  • 歯並びが悪くなる原因と放置するリスク
  • 悪い歯並びは自力で治せる?

悪い歯並びを治したい方は、ぜひ参考にしてください。

悪い歯並びの治し方

悪い歯並びの治し方は、以下の5つの方法があります。

  • ワイヤー矯正
  • マウスピース矯正
  • 部分矯正
  • セラミック矯正
  • インプラント治療

順番に説明します。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正とは、マルチブラケットとよばれる装置を1本1本の歯につけ、そこにワイヤーを通して歯を動かす方法をいいます。

骨格から歯を動かさなければならない場合や、重度の出っ歯、ガタガタな歯並びなど

幅広い症例に適応できることが特徴です。

常にマルチブラケットが歯についているため、歯磨きがしにくい点や、見た目が目立ちやすい点はデメリットといえるでしょう。

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、取り外し可能な樹脂製の装置を利用して歯を動かす方法です。

透明なマウスピースは見た目が目立ちにくく、歯磨きがしやすいため、近年多くの方に選ばれています。

しかし、マウスピースでは大きく歯を動かせないため、骨格から歯を動かす必要がある症例や、重度な出っ歯は適応できません。

また、マウスピースは1日20時間以上装着しなければなりません。

つけ忘れや装着時の痛みが原因で装着時間が短い場合は、計画通りに歯が動かないこともあるので、注意が必要です。

部分矯正

部分矯正は、歯列の一部分のみを矯正する方法です。

例えば、前歯のすきっ歯や軽度の出っ歯であれば部分矯正が可能ですが、歯を大きく動かす症例には適応できないでしょう。

また、見た目の改善を目的としており、噛み合わせの改善はできません。

適応症例は限られますが、全体矯正に比べて矯正期間や費用が比較的抑えられる点はメリットといえるでしょう。

セラミック矯正

セラミック矯正とは、自分の歯を削り、セラミック製の被せ物を装着して歯並びを整える方法です。

歯を少しずつ動かすワイヤー矯正やマウスピース矯正に比べて、歯を削って被せ物をいれるだけのセラミック矯正は圧倒的に治療期間が短いです。

また、歯の形や色を好みに合わせて選択でき、天然歯のような仕上がりになります。

大きなデメリットは、被せ物を入れるために自分の歯を大きく削らなければならないことです。

歯を削ると歯質が薄くなり、割れたり折れたりするリスクが上がります。

1度削った歯は元には戻りません。

そのため、セラミック矯正の選択は慎重にしなければならないでしょう。

インプラント治療

インプラント治療とは、アンカースクリューとよばれる矯正用のネジを顎の骨に埋め込み、そのネジを固定源にして歯を動かす方法です。

固定源があることで、動かしたい歯に大きな力を加えることができるため、治療期間が短くなる可能性があります。

顎の骨に埋め込むと聞くと怖いかもしれませんが、アンカースクリューは細く短いため、痛みや出血はほとんどないでしょう。

歯並びを治すのにかかる費用

歯並びを治すのにかかる費用は、以下の表の通りです。

治療方法 費用
ワイヤー矯正 30万~130万円
マウスピース矯正 60万~100万円
部分矯正 10万~70万円
セラミック矯正(1本) 10万~20万円
インプラント治療 35万~140万円

費用は症例や歯科医院によっても大きく異なるため、気になる方は矯正歯科に相談してみましょう。

歯並びが悪くなる原因

歯並びが悪くなる原因は、以下の4つです。

  • 遺伝
  • 口周りの悪習慣
  • 顎の発育不良
  • 虫歯や歯周病

それぞれ説明します。

遺伝

顎の骨格や歯の大きさ、歯の数などは遺伝する可能性があります。

そのため、顎の大きさと歯の大きさのバランスがとれていないと、歯並びが悪くなるでしょう。

例えば、歯の大きさに対して顎の骨が小さいとガタガタな歯並びに、顎の大きさに対して歯が小さいとすきっ歯になります。

口周りの悪習慣

歯並びが悪くなる原因には、遺伝の他に日常生活での習慣も大きく影響します。

例えば、舌で歯を押す、唇を噛む、爪を噛む、頬杖などの悪習慣は歯並びが悪くなるため注意しなければなりません。

なぜなら、歯に過剰な力が加わるからです。

悪習慣は無意識にしている場合も多く、改善するためにはMFT(口腔筋機能療法)という、口周りの筋肉トレーニングが効果的です。

トレーニングによって口周りの筋肉が鍛えられ、悪習慣の改善が期待できるでしょう。

顎の発育不良

顎の大きさが小さいと、歯がガタガタになったり、出っ歯になったりします。

顎の発育不全の原因は、遺伝や食生活などです。

やわらかいものばかり食べたり、よく噛まずに飲み込む習慣があると、十分に顎の骨が成長しないため、歯が綺麗に並ぶスペースを維持できなくなります。

特に、幼少期の食生活は重要です。

適度に固い食事を取り入れて、顎の成長を促す必要があるでしょう。

虫歯や歯周病

虫歯と歯周病は、歯を失う2大疾患といわれています。

虫歯や歯周病によって歯を失うと、空いたスペースに歯が動いてしまい、歯並びが乱れてしまうのです。

予防するためには、原因である細菌を減らすことが重要で、日頃の丁寧な歯磨きに加え、歯科医院での定期検診も受けた方が良いでしょう。

歯並びが悪いのを放置するとどうなる?

歯並びが悪いのを放置すると、以下の3つのことが考えられます。

  • 見た目のコンプレックスになる
  • 虫歯・歯周病のリスクが高まる
  • 発音や咀嚼機能への影響がでる

順番に説明します。

見た目のコンプレックスになる

歯並びは、見た目の印象を大きく左右するため、コンプレックスを抱えている方もいます。

口元を隠す癖がついたり思い切り笑えなかったりすると、性格も内向的になり人とのコミュニケーションに苦手意識を感じるかもしれません。

歯列矯正によって歯並びが改善すると、見た目に自信を持つことができ、明るく前向きになることができるでしょう。

虫歯・歯周病のリスクが高まる

歯がガタガタと重なっていたり、大きく前に突出していたりすると、歯ブラシが細かいところまで行き届きません。

その結果、プラークが多く残ってしまいます。

プラークは、1㎎あたり1〜2億の細菌が含まれており、虫歯や歯周病の主な原因です。

虫歯や歯周病は歯を失う大きな原因であり、歯列矯正で歯並びを整え、歯磨きしやすい環境を作ることで、予防できるでしょう。

発音や咀嚼機能への影響がでる

すきっ歯の場合、発音するときに空気が漏れやすいです。

特に、さ行やた行は発音しにくいでしょう。

また、噛み合わせが悪いと、上下の歯がしっかりと噛み合いません。

日常生活にも影響があるため、悪い歯並びは早めに治した方が良いでしょう。

悪い歯並びは自力で治せる?

悪い歯並びは自力で治すことはできません。

歯は、20時間以上一定方向に力を加え続けることで、1カ月に約0.3㎜動きます。

歯を動かそうと無理な力を加えると、歯を支える歯槽骨にダメージを与えたり、歯が折れたりする可能性があるため危険です。

歯並びを治す際には、必ず矯正歯科に相談して適切な治療を受ける必要があります。

まとめ

歯並びの悪さの放置は、見た目だけではなく日常生活にも影響を与えます。

例えば、発音のしにくさや、食事のしづらさなどです。

治療方法には、ワイヤー矯正やマウスピース矯正、セラミック矯正などさまざまな選択肢があります。

しかし、全員にすべての治療方法が適応するわけではありません。

歯列矯正を始める際には、歯科医院で精密検査を受け、自分の症例に合う治療方法を教えてもらいましょう。

歯並びが気になる方は、ぜひ1度相談してみてはいかがでしょうか。

はぴねす歯科院長

コラム監修者

はぴねす歯科緑地公園駅前クリニック 院長 松浦 裕矢

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はぴねす歯科・矯正歯科 石橋駅前クリニック

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