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「1歳の子どもの前歯が斜めに生えている気がする」
「子どもの歯並びが悪くないか心配」
と不安に思っている方はいませんか。
「子どもの歯並びが悪いかどうかは、何歳くらいでわかるのだろう」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。
1歳頃の子どもの歯並びは、経過観察で問題ないケースが多いのが特徴です。
しかし、なかには歯科医師の診察が必要なケースもあります。
今回は、以下の内容について解説していきます。
- 1歳の歯並びが悪いと感じるのはなぜ?
- 注意が必要な歯並びのサイン
- 1歳で歯並びが悪く見える原因
- 家庭でできる歯並びを悪化させない対策
- いつ小児歯科を受診すべき?判断の目安
この記事を読むことで、子どもの歯並びが悪く見える原因が理解できるとともに、歯並びを悪化させない対策や小児歯科を受診すべきタイミングがわかるようになります。
子どもの歯並びが気になる方は、ぜひ参考にしてください。
1歳の歯並びが悪いと感じるのはなぜ?

歯や顎が成長の途中の1歳ごろは、前歯が斜めに生えたり、八の字に広がったりすることがあるため、歯並びが悪く見えることがあります。
しかし、歯の生え方が不安定なのは自然なことで、ほとんどの場合が、顎の成長と共に自然に整うため、過度な心配は必要ありません。
また、歯と歯の間に隙間がある歯並びも、永久歯がきれいに生えるスペースを確保しやすいので、問題ありません。
「歯並びが悪いな」と思っても不安に思わず、乳歯が生え揃うまで見守りましょう。
注意が必要な歯並びのサイン
1歳の歯並びの悪さは、心配ないケースがほとんどですが、以下のような歯並びは、注意が必要です。
- 下の歯が上の歯より前に出ている(受け口)
- 上下の前歯に隙間がある(開咬)
- 歯が重なって生えている・隙間が全くない
- 噛む・飲み込む・発音に違和感がある
それぞれの理由を解説します。
下の歯が上の歯より前に出ている(受け口)
上の歯よりも下の歯が前に出ている受け口の状態は、成長と共に目立ってしまう可能性があります。
受け口が酷くなると、見た目の問題だけではなく、顎の骨の成長に悪影響を及ぼす場合があるので、注意しましょう。
上下の前歯に隙間がある(開咬)
奥歯で噛んだ時に、上下の前歯の間にすき間がある歯並びは、噛み合わせが不十分になり、前歯で食べ物が噛み切れなくなります。
また、成長と共に、見た目にも影響を及ぼす可能性があるため、早めの対策が必要です。
歯が重なって生えている・隙間が全くない
歯と歯が重なり合って生えていたり、隙間が全く無かったりすると、永久歯の歯並びが悪くなるリスクが高まります。
永久歯が生えるじゅうぶんなスペースが確保できない可能性があるためです。
歯が真っ直ぐに生えるスペースが足りないと、永久歯が重なり合って生えたり、重なりが酷くなったりする恐れがあります。
噛む・飲み込む・発音に違和感がある
噛む力や飲み込む力が弱かったり、発音が不明瞭だったりする場合は、口の中や口周りの機能が正常に発達していない可能性があります。
放置すると、しっかり噛めないことで栄養がきちんと取れなくなる、話すのが苦手になってしまう、などの弊害が生じる恐れがあるため、早めに歯科医師に相談しましょう。
1歳で歯並びが悪く見える原因

1歳で歯並びが悪く見える主な原因は、以下の4つです。
- 遺伝による顎や歯の大きさの影響
- 指しゃぶり・おしゃぶり・舌の癖
- 口呼吸・寝る姿勢・頬杖などの生活習慣
- 離乳食・噛む回数など食生活の影響
それぞれについて解説していきます。
遺伝による顎や歯の大きさの影響
両親や家族の歯並びが悪い場合、顎や歯の大きさ、歯の形などが1歳の子どもに遺伝して、歯並びが悪くなる可能性があります。
遺伝的要因で悪くなった歯並びの根本的な解決はできませんが、矯正治療によって歯並びを整えることは可能です。
指しゃぶり・おしゃぶり・舌の癖
指しゃぶりやおしゃぶり、舌で歯の裏側を押す癖などは、上の前歯の裏側に力がかかるため、出っ歯や開咬の原因になります。
これらの癖は、2歳頃までにやめさせないと、顎の骨の発達にも悪影響を及ぼす恐れがあるので、注意してください。
口呼吸・寝る姿勢・頬杖などの生活習慣
口呼吸や寝る姿勢、頬杖といった生活習慣は、悪い歯並びの原因になります。
口呼吸が続くと、唇や頬の動きが偏ってしまうため、歯並びが乱れる可能性があります。
また、うつぶせ寝や横向きで寝る習慣や頬杖をつく癖があると、顔や顎の一部に継続的に力が加わってしまいます。
その結果、顔や顎がゆがんで歯並びが悪くなる恐れがあるでしょう。
離乳食・噛む回数など食生活の影響
離乳食などで柔らかいものばかりを食べ硬いものをあまり食べない、よく噛まずに飲み込むなど、食生活も歯並びに影響します。
噛む回数が少ないと、顎の筋肉が発達せず、顎が狭くなります。
顎が狭いと歯が並ぶスペースが確保できなくなり、歯並びが悪くなってしまうのです。
食事やおやつに噛み応えのあるものを取り入れ、よく噛んで食べる習慣を身につけさせてください。
家庭でできる歯並びを悪化させない対策

子どもの歯並びを悪化させないために、家庭では以下のことを意識してください。
- 指しゃぶりやおしゃぶりは2歳までに卒業を意識
- よく噛む食材で顎の発達を促す
- 鼻呼吸を意識させる
- 寝姿勢や抱っこの姿勢を見直す
- 歯磨きや口の中を清潔に保つ習慣づくり
しっかり対策を講じることで、子どもの歯並びが悪化するのを防げるだけでなく、口腔内の健康を保てます。
指しゃぶりやおしゃぶりは2歳までに卒業を意識
指しゃぶりやおしゃぶりは、1歳半頃から徐々に少なくさせ、2歳頃には卒業できるようにしましょう。
指しゃぶりやおしゃぶりをしそうになったら、絵本を読み聞かせたり手遊びをしたりして気をそらすなど、自然に卒業できる工夫をしてみてください。
よく噛む食材で顎の発達を促す
離乳食が進んでいる場合は、硬めの食材を食事に取り入れて、よく噛んで食べることを習慣づけましょう。
ゴボウやニンジンなど、食物繊維をたくさん含んだ野菜や、タコやイカといった弾力のある食材がおすすめです。
鼻呼吸を意識させる
口呼吸ではなく鼻呼吸を意識させることも大切です。
口呼吸は姿勢の悪さで起こることがあります。
そのため、食事の際には背筋を伸ばして食べられるよう椅子の高さ調節するなど、正しい姿勢が習慣づくことを意識してください。
また、子どもの口が開いているときは、「お口を閉じようね」など、優しく声かけしてあげましょう。
なかなか鼻呼吸が治らない場合は、小児科や耳鼻咽喉科に相談するのもおすすめです。
寝姿勢や抱っこの姿勢を見直す
うつぶせ寝ではなく仰向けで寝る習慣をつける、抱っこのときに、顔を横に倒したままにしない、といった工夫も大切です。
特に抱っこひもで寝てしまった場合、首が後ろに倒れて口が開いた状態になると、口腔育成に悪影響を及ぼす可能性があります
抱っこひもを使用している大人の腰が反っていると、子どもの背中も反りやすくなります。
抱っこひもを使うときは、横から見て耳・肩・腕が一直線になるよう、大人が正しい姿勢を意識しましょう。
歯磨きや口の中を清潔に保つ習慣づくり
毎食後に歯磨きをして、口の中を清潔に保つ習慣をつくりましょう。
歯磨きを嫌がる場合は、好きなキャラクターの歯ブラシを使ったり、歌いながら磨いてあげたりと、歯磨きが楽しくなる工夫をしてください。
外食の際は、食後に水やお茶で口をゆすぐだけでもよいでしょう。
いつ小児歯科を受診すべき?判断の目安
小児歯科を受診すべき判断の、基準となるポイントを紹介します。
- 歯並びの左右差・噛み合わせのズレが目立つとき
- 指しゃぶり・口呼吸などの癖が長く続くとき
- 歯が重なり始めた・永久歯の生え方が気になるとき
- 1歳半健診で歯並びを相談しておくと安心
早めに歯科医師に相談することで、歯並びの悪化を防ぐための対策がスムーズに行えます。
歯並びの左右差・噛み合わせのズレが目立つとき
歯並びの左右差・噛み合わせのズレが目立つな、と感じたときは、早めに歯科医師に相談しましょう。
たとえば子どもが笑ったときに、上の歯と下の歯が噛み合っておらず、ズレているように感じたときは、将来噛み合わせに影響する可能性があるので、早めに受診することをおすすめします。
指しゃぶり・口呼吸などの癖が長く続くとき
指しゃぶりや口呼吸などの癖がなかなか改善されないときも、歯科医師に相談しましょう。
歯科医院では、指しゃぶりや口呼吸をやめる指導や、保護者向けに、癖を改善するためのアドバイスなどを行ってくれます。
歯が重なり始めた・永久歯の生え方が気になるとき
乳歯が重なって生えはじめたり、永久歯の生え方が気になったりしたときも、早めに歯科医院を受診しましょう。
歯科医師が口腔内をしっかり診察して、経過観察でよいのか、何らかの処置が必要かどうかを判断してくれます。
1歳半健診で歯並びを相談しておくと安心
歯並びが気になる場合は、1歳半健診で歯並びを相談しておくと安心できます。
健診の際に歯並びの相談をしておくと、今後の歯の生え方や、悪化しないためにどうすればよいのかについてのアドバイスをもらえます。
1歳半健診を終えたら、歯科医院で定期検診を受け、子どもの口腔内の状態をしっかり見てもらいましょう。
1歳の歯並びでよくある質問(Q&A)

1歳の歯並びに関する疑問を解消するために、以下のよくある質問とその回答を紹介します。
- 1歳で歯並びが悪くても自然に治りますか?
- いつから矯正を考えた方がいいですか?
- おしゃぶりや指しゃぶりをやめさせるタイミングは?
- 受け口のように見えるけど、成長で治ることはありますか?
子どもの歯並びで気になることがある方は、参考にしてください。
1歳で歯並びが悪くても自然に治りますか?
1歳頃に歯が斜めに生えていたり、歯と歯の間にすき間がある場合は、成長と共に自然に整うことがほとんどです。
ただし、受け口や、歯が重なる叢生など、成長するにつれて目立ってしまう歯並びもあるので、気になる場合は歯科医師に相談しましょう。
いつから矯正を考えた方がいいですか?
受け口が気になる場合は、3~4歳頃、出っ歯や叢生の場合は6歳頃から始めるのがよいでしょう。
受け口の場合は、矯正することで上顎の成長を促し、周りの筋肉のバランスを整えます。
出っ歯や叢生の場合は、歯が生えるスペースを確保するために矯正します。
症状によって矯正を始める最適な時期は異なるので、詳しくは歯科医師に相談するのがおすすめです。
おしゃぶりや指しゃぶりをやめさせるタイミングは?
指しゃぶりやおしゃぶりは、歯並びに影響を及ぼす恐れがあるので、2歳頃までにはやめさせるようにしましょう。
ただし、無理やりやめさせようとすると、子どもに大きなストレスを与えてしまいます。
気をそらせる遊びを一緒にしたり、優しく「指しゃぶりはやめようね」と声をかけたりして、じっくり時間をかけてやめさせてあげましょう。
受け口のように見えるけど、成長で治ることはありますか?
受け口は自然に治るケースが非常に少なく、多くの場合は成長とともに骨格が固まり、改善しにくくなります。
むしろ、下顎の成長に伴って、さらに目立ってしまう可能性があります。
少しでも「受け口に見えるな」と感じたときは、早めに歯科医師の診察を受けましょう。
まとめ|1歳の歯並びは「経過観察+定期チェック」が大切

歯が斜めに生えたり、歯と歯の間に隙間があったりといった歯並びの問題は、成長と共に整うことも少なくありません。
しかし、なかには大きくなるにつれて悪化してしまうケースもあります。
また、指しゃぶりや頬杖などの癖や習慣で、歯並びが悪化することもあります。
子どもの歯並びをはじめ、口腔内を健康に保つには、日ごろから口の中をしっかり観察することと、歯磨きや食生活などの生活習慣を整えることが大切です。
気になることがある場合は、すぐに歯科医師に相談すれば、適切なアドバイスや治療が受けられるので安心です。
1歳頃の子どもの歯並びが気になる方は、この記事で歯並びを悪化させないためにどうすればよいのか、正しい知識を取り入れ、日常生活に活かしてください。
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コラム監修者
はぴねす歯科緑地公園駅前クリニック 院長 松浦 裕矢
大阪大学歯学部を経て、兵庫県内の医療法人、はぴねす歯科石橋駅前クリニックで勤務した後、現在ははぴねす歯科緑地公園駅前クリニックの院長を務めています。患者様一人ひとりの希望と健康に合わせた最適な治療を提供し、治療前にはしっかりと説明を行い、納得の上で進めています。矯正治療やセラミック治療を中心に、患者様の希望に寄り添った治療プランを提供し、日々患者様の健康をサポートしています。
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