お子様がふと笑ったとき、

｢前歯が少し曲がっているかも？｣

｢このまま永久歯が生え揃って大丈夫かな？｣と、歯並びが気になったことはありませんか？ 

気にはなりつつも、費用や通院の手間を考えると、

｢まだ小学生だし、もう少し様子を見てもいいのかな｣

｢今すぐ小児矯正を始める必要があるのかな？｣と、なかなか決断できずに迷ってしまう親御さんは少なくありません。

もう少し大きくなってからといって、矯正治療を先延ばしにしていると、顎の成長を利用してきれいに治せる機会を逃してしまう場合があります。成長期におこなう小児矯正には、単に見た目を整えるだけでなく、将来的な抜歯のリスクを減らし、顔立ちのバランスまで整えるといったメリットがあります。

本記事では、小児矯正ならではのメリット・デメリットを解説します。

治療を始めるのに最適なタイミングや、信頼できる歯科医院選びのポイントもご紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

小児矯正とは

小児矯正とは、顎の骨が成長している時期におこなう矯正治療です。すでに生え揃った永久歯を動かして歯並びを整える大人の矯正に対し、小児矯正は顎の成長をコントロールし、将来永久歯が正しく生え揃うための土台作りをおこないます。

土台作りでは、顎を広げて歯が並ぶスペースを作ったり、上下の顎の骨格的なバランスを整えたりします。顎の骨が成長している時期に土台を整えておくと、本格的な矯正が必要になった場合でも、抜歯を避けられたり治療の負担が軽くなったりする場合も。

関連記事：小児歯科と一般歯科の違いについて

小児矯正のメリット

小児矯正をおこなうメリットは、以下の7つです。

• 将来的な抜歯のリスクを減らせる
• 見た目のコンプレックスを早期に解消できる
• 顎の成長を利用して骨格のバランスを整えられる
• 永久歯がきれいに生え揃うための土台を作れる
• 成人矯正が必要になった場合の治療期間短縮・負担軽減になる
• 虫歯や歯周病の予防につながる
• 口呼吸や舌癖を改善できる

1つずつ解説します。

将来的な抜歯のリスクを減らせる

小児矯正をおこなうと、将来、大人の矯正をおこなう際に健康な歯を抜くリスクを減らせます。

大人の矯正では、歯を並べるスペースが足りない場合に、歯を抜いて場所を確保しなければなりません。しかし、小児矯正では子どものうちから顎の成長を促したり、歯列の幅を広げたりといった治療が可能なため、抜歯をせずに永久歯が生えるためのスペースを作れます。

将来的に抜歯のリスクを避けられるのは、小児矯正をおこなうメリットです。

見た目のコンプレックスを早期に解消できる

子どものうちに矯正治療を始めると、出っ歯や受け口、ガタガタの歯並びといった見た目の悩みを早い段階で改善できます。

歯並びや口元の見た目は、学校生活でコンプレックスの原因になりやすいです。小児矯正でコンプレックスになり得る歯並びを整えておくと、お子様の精神的なストレスを軽減できます。

顎の成長を利用して骨格のバランスを整えられる

小児矯正のメリットは、お子様の顎がまだ成長している時期に、顎の成長を利用して骨格のバランスを整えられる点です。

小児矯正では、上顎の成長が足りない場合や下顎が出すぎている場合、成長を適切な方向へ誘導する装置を使えます。一方、大人の骨格は成長が終わっているため、同様の治療は困難になります。

小児矯正で骨格の問題を根本的に改善できるのは、成長期である子どもの時期ならではのメリットです。

永久歯がきれいに生え揃うための土台を作れる

小児矯正では、今後生えてくる永久歯が正しい位置にきれいに並ぶための土台を準備できます。

顎が小さいと、永久歯が重なって生えたり、変な方向から生えたりする原因となります。子どものうちから顎のアーチを広げる治療をおこなうと、永久歯がスムーズに生え揃う場所の確保が可能です。

すべての歯が正しい場所に並ぶよう準備できるのが小児矯正のメリットです。

成人矯正が必要になった場合の治療期間短縮・負担軽減になる

子どものうちに1期治療で骨格やスペースの問題を解決しておくと、将来2期治療が必要になった場合でも、治療が簡単になり負担を減らせます。

大人の矯正からすべてを始めると、骨格の問題や抜歯も必要になり、治療が大規模になりやすいです。しかし、小児矯正で土台が整っていれると、2期治療は歯並びの微調整だけで済む場合があります。治療期間が短くなるだけでなく、治療費用の総額が結果的に安くなる場合も多いでしょう。

虫歯や歯周病の予防につながる

歯並びが整うと、歯磨きがしやすくなり、結果として虫歯や歯周病のリスクを減らせます。

歯がガタガタに重なっている部分は、歯ブラシの毛先が届きにくく、汚れが溜まりやすいです。小児矯正で歯並びを整えると、隅々までしっかり磨けるようになります。

また、矯正治療を通じてお子様自身の歯への関心が高まり、歯磨きやセルフケアの習慣が身につく副次的な効果も期待できます。

口呼吸や舌癖を改善できる

小児矯正では、歯並びを悪くする原因となる口呼吸や舌で歯を押す癖などを、トレーニングによって同時に改善が可能です。

口呼吸や舌癖は、無意識におこなっている場合が多く、放置すると出っ歯や開咬を引き起こします。小児矯正は歯並びを治すだけでなく、その根本原因であるお口周りの悪い習慣も治せるため、より安定した良い噛み合わせを保てます。

小児矯正のデメリット

小児矯正のデメリットは、以下の6つです。

• お子様本人の協力が必要になる
• 1期治療と2期治療でトータルの治療期間が長くなる場合がある
• 健康保険が適用されない
• 矯正中は虫歯リスクが高まる
• 保護者の仕上げ磨きや通院の付き添いといった負担が増える
• 装置による痛みや違和感・見た目を気にする場合がある

1つずつ解説します。

お子様本人の協力が必要になる

小児矯正の成功には、治療を受けるお子様本人の協力や治したいという意欲が大切です。なぜなら、装置の装着時間を守ったり、日々の歯磨きを丁寧におこなったりするのはお子様自身だからです。

保護者の方がいくら熱心でも、本人が嫌がって装置をつけなかったり、歯磨きを怠ったりすると、計画通りに歯は動きません。治療が順調に進まないばかりか、中断してしまう場合もあります。

治療を始める前に、なぜ矯正が必要なのかを親子でしっかり話し合いましょう。

1期治療と2期治療でトータルの治療期間が長くなる場合がある

小児矯正には、乳歯と永久歯が混在する時期におこなう1期治療と永久歯が生えそろってからはじめる2期治療があります。

1期治療で歯並びが正しく生え揃わなければ、2期治療が必要になり、成人矯正よりもトータルの治療期間が長くなる場合があります。小児矯正の治療経過は以下の通りです。

1. 顎の成長をコントロールする1期治療(約1～3年)
2. 永久歯が生え揃うのを待つ観察期間(数年)

※永久歯が生え揃ったあとに2期治療が必要になった場合、さらに1〜2年程度治療期間が追加されます。

成人矯正が通常1年〜3年程度で終わるのに対し、小児矯正は1期治療・2期治療の両方を受けると、5年以上かかるケースもあります。

関連記事：小児矯正をやらなきゃよかった理由とは？矯正を後悔するケースについて

健康保険が適用されない

小児矯正は、一部の例外を除いて健康保険が適用されず、治療費が全額自己負担となるのがデメリットです。

矯正治療は、見た目を改善する審美目的と見なされる場合がほとんどで、病気の治療とは異なるため保険が効きません。ただし、唇顎口蓋裂(しんがくこうがいれつ)のような生まれつきの病気や、顎の変形が著しい顎変形症(がくへんけいしょう)で外科手術が必要と診断された場合は、例外的に保険適用となります。

一般的な歯並びの治療は自費診療のため、高い治療費を負担しなければならないのが小児矯正のデメリットです。

矯正中は虫歯リスクが高まる

矯正装置を装着している間は、歯が磨きにくくなるため、普段よりも虫歯になるリスクが高まります。とくにワイヤーやブラケットを使った矯正では、装置の周りや隙間に食べカスや歯垢が残りやすくなります。

取り外し式のマウスピース矯正であっても、装着中は唾液が歯全体に行き渡りにくくなり、お口のなかの自浄作用が低下しやすいです。矯正中に虫歯ができると、矯正を一時中断せざるを得ない場合もあります。

保護者の仕上げ磨きや通院の付き添いといった負担が増える

小児矯正の治療中は、お子様本人の努力だけでなく、保護者の方のサポートによる負担も増える点を理解しておく必要があります。

矯正装置がつくと歯磨きが困難になるため、保護者による毎日の仕上げ磨きが重要です。また、取り外し式の装置の管理や、食事内容への配慮も求められます。さらに、矯正治療は定期的な通院が必要で、保護者の方が付き添う時間を作らなければなりません。

お子様の矯正をおこなうにあたって、お子様だけでなく保護者の方の負担が増加する点も考慮しておきましょう。

装置による痛みや違和感・見た目を気にする場合がある

矯正装置を使い始めたころや調整した直後は、歯が動く痛みや口腔内の違和感が出やすいです。

痛みや違和感には個人差がありますが、数日～1週間程度で慣れていくのが一般的です。また、思春期にさしかかると、目立つ装置の見た目を気にして、コンプレックスに感じるお子様も少なくありません。

お子様の性格も考慮しながら、歯科医師と相談するのが望ましいです。

小児矯正をおこなわないリスク

小児矯正をおこなわないリスクは、以下の5つです。

• 歯並びが悪くなる
• 見た目のコンプレックスが精神的な負担になる
• 口呼吸や舌の癖が定着しやすくなる
• 虫歯や歯肉炎のリスクが高まる
• 成人矯正をおこなう際に抜歯や外科手術が必要になる場合がある

1つずつ解説します。

歯並びが悪くなる

小児矯正をおこなわないと、永久歯が生えるスペースが足りず、歯並びがガタガタになる可能性が高まります。

子どもの時期は顎の成長をコントロールしやすいため、顎を広げる治療が可能です。しかし、この時期を逃して顎が小さく育つと、大きな永久歯が生えそろうスペースが確保できません。その結果、歯が重なり合ったり、八重歯になったりしてしまいます。

受け口や出っ歯といった骨格の問題も、成長が止まると治療が大掛かりになるため、小児矯正で歯が生える土台を作るのが将来的にもおすすめです。

見た目のコンプレックスが精神的な負担になる

出っ歯やガタガタの歯並びといった見た目の問題を放置すると、お子様のコンプレックスとなり、精神的な負担になる場合があります。

学校生活のなかで、口元を気にして人前で思い切り笑えなくなったり、他人からの視線を過剰に意識したりする子も少なくありません。思春期の多感な時期に、自分の容姿に自信が持てないのはつらいものです。

小児矯正で早めに見た目の悩みを解消しておくのは、お子様の自己肯定感を育み、心の健やかな成長をサポートするうえでも大切です。

口呼吸や舌の癖が定着しやすくなる

歯並びの問題を放置すると、口呼吸や舌で歯を押す癖が改善されず、大人になっても定着しやすくなります。

口呼吸は、口腔内の乾燥を招いて虫歯の原因菌が繁殖しやすくなったり、ウイルスを取り込みやすくなったりします。また、舌で前歯を押す癖は、歯並びをさらに悪化させる強い力となるため、舌癖や口呼吸は、子どものうちに対処するのが重要です。

虫歯や歯肉炎のリスクが高まる

歯並びがガタガタに重なっていると、歯磨きがしにくくなり、虫歯や歯肉炎のリスクが高くなります。歯ブラシの毛先が届きにくい場所には食べカスや歯垢が溜まりやすく、そこが細菌の温床となります。生えたばかりの永久歯は酸に弱く、虫歯になりやすいため注意が必要です。

子どものころから虫歯や歯肉炎を繰り返していると、将来的に歯の寿命を縮める原因にもなりかねません。

成人矯正をおこなう際に抜歯や外科手術が必要になる場合がある

子どものうちに顎の成長を利用した矯正をおこなわないと、大人になってから歯並びを治す際に、抜歯や外科手術が必要になる可能性が高まります。

小児矯正では、顎を広げて永久歯が並ぶスペースを作れますが、成長が終わった大人では顎の骨自体を広げるのは困難なため、スペース確保のために健康な歯を抜く選択をせざるを得ないケースが多いです。また、骨格のズレが大きい場合は、顎の骨を切る外科手術を併用しないと根本的な改善ができない場合もあります。

小児矯正の開始の適齢期

以下で、小児矯正をいつから始めるのが良いかを解説します。

• 6〜7歳ごろが最初の相談目安
• 第1期治療(骨格矯正)：顎の成長を利用できる6歳〜10歳ごろ
• 第2期治療(本格矯正)：永久歯が生え揃う12歳ごろから
• 3〜5歳ごろからの早期治療が望ましいケースもある
• 骨格の問題か歯並びの問題かによって開始時期は異なる

それぞれ見ていきましょう。

6〜7歳ごろが最初の相談目安

6〜7歳ごろは、乳歯と永久歯が混在し始めるため、小児矯正の最初の相談に最適な時期です。この時期に前歯の永久歯が生え始めるため、顎の大きさに対して歯がどう並ぶか、将来的な歯並びの問題を予測しやすくなります。

すぐに治療を始めなくても、6〜7歳ごろで歯科医師のチェックを受けると、最適な治療開始時期を逃さずに済みます。問題がなければ経過観察となるため、早期発見が重要です。

第1期治療(骨格矯正)：顎の成長を利用できる6歳〜10歳ごろ

第1期治療は、顎の骨がまだ成長段階にある6歳～10歳ごろにおこなうのが効果的です。

第1期治療の目的は、顎の成長を正常に導き、永久歯が正しく生えるための土台を作ることです。顎を広げて歯が並ぶ場所を確保したり、上下の顎のバランスを整えたりします。

6歳～10歳ごろの時期に骨格の問題を改善しておくと、将来の本格矯正が不要になったり、抜歯を避けられたりする場合があります。

第2期治療(本格矯正)：永久歯が生え揃う12歳ごろから

第2期治療は、すべての永久歯が生え揃う12歳ごろから開始するのが一般的です。

第2期治療は、大人の矯正治療とほぼ同じ内容で、ワイヤーやマウスピースなどの装置を使い、歯1本1本の位置や角度を精密に整えて、正しい噛み合わせを作り上げます。第1期治療で顎の土台が整っている場合、第2期治療は短期間で済んだり、抜歯をせずに治療できたりする場合も。

第1期治療をおこなわなかった場合や、第1期治療後も歯並びの調整が必要な場合に第2期治療をおこないます。

3〜5歳ごろからの早期治療が望ましいケースもある

受け口や交叉咬合など、一部の症例では3〜5歳ごろからの早期治療が推奨されます。受け口や交叉咬合などの早期治療が推奨されているのは、放置すると顎の骨の正常な成長を妨げ、将来的に骨格がズレたまま固まるリスクがあるためです。

下の顎が上の顎より前に出ている受け口は早めに治療を始めないと、将来的に外科手術が必要になる場合があります。指しゃぶりや舌癖が原因で歯並びが乱れている場合も、早期の対応がおすすめです。

骨格の問題か歯並びの問題かによって開始時期は異なる

治療開始の適切な時期は、お子様の歯並びの問題が骨格のズレなのか、歯並びのガタガタなのかによって異なります。

出っ歯や受け口といった骨格の問題は、顎の成長を利用できる第1期治療での対応が望ましいです。一方、骨格に大きな問題がなく、永久歯がガタガタに生えてきた場合は、永久歯が生え揃う第2期治療から開始しても間に合う場合があります。どちらの問題が原因なのかは歯科医師の判断を仰ぎましょう。

小児矯正おこなう歯科医院選びのポイント

小児矯正をおこなう歯科医院選びのポイントは、以下の7つです。

• 小児矯正の専門知識・資格を持つ医師が在籍している
• 小児矯正の治療実績や症例が豊富である
• 1期治療・2期治療の必要性や治療計画を丁寧に説明してくれる
• 料金体系が明確である
• コミュニケーションを取りやすい雰囲気である
• 精密検査の設備が整っている
• 無理なく通い続けられる立地・診療時間である

1つずつご紹介します。

小児矯正の専門知識・資格を持つ医師が在籍している

お子様の矯正治療は、顎の成長も考えながらおこなうため、小児矯正に関する専門知識や資格を持つ医師がいる医院を選ぶのが重要です。

大人の矯正とは違い、小児矯正は子供の成長段階に合わせた治療計画が必要になります。日本矯正歯科学会認定医といった資格がある歯科医師は、さまざまな症例に対応できる可能性が高いため、安心して治療を任せやすいです。

まずは歯科医院のWebサイトで医師の経歴を確認してみましょう。

小児矯正の治療実績や症例が豊富である

歯科医師が、これまでにどれだけ多くのお子様の矯正治療をおこなってきたかも、確認しておきたいポイントです。

実績が豊富であるほど、さまざまな歯並びや顎の状態に対応してきた経験が多いと考えられます。歯科医院のWebサイトに、お子様の治療例がたくさん掲載されているかチェックしてみてください。

ご自身のお子様と似た症例の治療経験があるかどうかは、医院選びの参考になります。

1期治療・2期治療の必要性や治療計画を丁寧に説明してくれる

治療を始める前に、どのような治療計画で進めるのかを、保護者やお子様本人が納得できるまで丁寧に説明してくれる医院を選びましょう。

小児矯正は、顎の成長を整える1期治療と、永久歯の歯並びを整える2期治療に分かれる場合があります。なぜその治療が必要なのか、期間はどれくらいか、費用はどうなるのかを明確に示してくれると安心です。

不安な点や疑問点を何でも質問しやすい雰囲気かどうかも、歯科医院選びにおいて大切な判断材料です。

料金体系が明確である

小児矯正は治療が長期間になる場合もあるため、治療にかかる総額がどれくらいになるのか、料金体系が分かりやすい医院を選ぶのが安心です。

最初に提示された金額以外に、あとから追加費用がどれくらい発生するのかが不明瞭だと不安になります。毎回の調整料や1期治療から2期治療へ移行する際の費用がどうなっているかなど、治療開始前に総額をはっきりと提示してくれる医院を選びましょう。

コミュニケーションを取りやすい雰囲気である

お子様本人と医師やスタッフが話しやすく、何でも相談できる雰囲気の医院がおすすめです。

小児矯正は、お子様自身の治したいといった気持ちと協力が大切です。お子様が怖がったり、嫌がったりすると治療はスムーズに進みません。

カウンセリングや見学の際に、お子様がリラックスして通えそうかを確認しておきましょう。

精密検査の設備が整っている

安全で正確な治療計画を立てるために、精密検査に必要な設備がきちんと整っているかも確認しておきたい点です。

顎の骨の状態や、これから生えてくる永久歯の位置などを正確に把握しないと、お子様に最適な治療法を選べません。矯正治療専用のレントゲンや、口腔内を立体的にスキャンする3Dスキャナーなどの設備があるかを、確認しておきましょう。

無理なく通い続けられる立地・診療時間である

矯正治療は数年単位の長期間にわたるため、自宅や学校から無理なく通い続けられる場所にある歯科医院を選ぶのが重要です。

矯正期間中は、歯や装置の状態をチェックするために、1〜2カ月に1回程度の定期的な通院が必要になります。通院が負担になると、途中で治療が嫌になる原因にもなりかねません。

学校帰りや習いごとの前後、または週末にも通える診療時間かどうかも確認しましょう。

まとめ

小児矯正のメリットは、子どもの成長する力を利用して顎の骨を広げ、将来的な抜歯のリスクを減らせる点です。適切な時期に小児矯正を始めると、トータルの治療費を抑えたり、治療期間を短くしたりする効果も期待できます。また、整った歯並びは歯磨きがしやすくなるため、虫歯や歯周病の予防につながります。

小児矯正を成功させるには、装置の管理や通院など、親御さんと本人の協力が重要です。費用や通院、治療についてなどで小児矯正を始めるか迷っている方は、まずは歯科医院へご相談ください。

当院では、お子様1人ひとりの顎の成長や歯の生え変わり状況を精密に診断し、メリット・デメリットを含めた最適な治療開始時期を丁寧にご説明しております。また、緑地公園駅から徒歩1分、土日も診療しているため、学校や習い事でお忙しいお子様でも無理なく通っていただけます。

｢まだ早いかな？｣｢費用はどれくらい？｣といった些細な疑問も、まずは当院の無料カウンセリングにてお気軽にご相談ください。