矯正の再治療が必要になる人
矯正治療を受けた後に再治療が必要になるケースは以下のような場合です。
- 矯正治療後に後戻りが生じた人
- 初回の矯正治療の結果に満足していない人
- その他の要因で歯並びが変化した人
矯正治療後に後戻りが生じた人
矯正治療後に歯並びが元の位置に戻ってしまう「後戻り」の症状が生じた場合、再治療が必要です。
後戻りが発生する主な理由は、治療後に歯を支えるためのリテーナー(保定装置)の使用不足です。
矯正後、歯が新しい位置に完全に安定するまでには時間がかかります。
この期間にリテーナーを装着しないと、歯が元の位置に戻ろうとすることがあります。
また、親知らずの萌出や生活習慣の癖(舌で歯を押す、頬杖をつく、歯ぎしり、口呼吸など)も後戻りを引き起こす原因となることがあります。
噛み合わせの問題も後戻りに影響を与えることがあり、治療後に噛み合わせが不十分で特定の歯に過度な力がかかることで、歯並びが崩れることもあります。
初回の矯正治療の結果に満足していない人
初回の矯正治療の結果に不満がある場合、再治療を考えることが一般的です。
特に、歯並びの審美的な仕上がりに不満が残ることがあります。
たとえば、凸凹や隙間が完全に解消されていない、または理想とする口元にならなかった場合です。
さらに、噛み合わせに不満が残ることもあります。
食事中に不便を感じたり、特定の歯に違和感を覚えることがあるため、機能的な問題が解決されていない場合にも再治療が必要となります。
その他の要因で歯並びが変化した人
加齢や成長が原因で歯並びが変化することもあります。
特に、子どもや10代で矯正治療を受けた場合、その後の成長に伴い、顎の骨格が変化することがあります。
このため、治療後に歯並びが再び乱れてしまうことがあります。
また、歯周病も歯並びに影響を与えることがあります。
歯周病が進行し、歯を支える歯槽骨が減少すると、歯が不安定になり、歯並びが崩れることがあるため、再治療が必要となります。
矯正の再治療が必要になる理由(後戻りの原因)
後戻りが発生した場合、再治療が必要となります。
後戻りとは、矯正治療で整えた歯並びが元の位置に戻る現象です。
後戻りを引き起こす原因には、以下のような要因があります。
保定装置(リテーナー)の使用不足
矯正治療後、歯は新しい位置に安定するまで時間がかかります。
この期間に保定装置(リテーナー)の使用を怠ると、歯が元の位置に戻ろうとして後戻りが生じます。
特に、治療終了後の最初の1年間は歯が動きやすく、この時期にリテーナーをしっかり装着することが非常に重要です。
リテーナーは、歯が新しい位置に落ち着くのを助ける役割を果たしますが、装着を怠ると歯並びが再び崩れてしまいます。
リテーナーを装着しないことで後戻りが起こりやすくなり、結果として再治療が必要になります。
親知らずの萌出
親知らずが生えてくると、その力で他の歯を押すことがあり、歯並びを乱す原因になります。
矯正治療後に親知らずが萌出することで、特に奥歯付近に圧力がかかり、歯並びが再び崩れることがあります。
親知らずが生える位置や角度によっては、他の歯に影響を与え、歯並びを変化させることがあるため、治療後も親知らずの位置や状態に注意が必要です。
矯正後の歯並びが安定しないことがあり、再治療が必要となる場合があります。
生活習慣や癖
日常的に行っている生活習慣や癖が歯並びに影響を与えることもあります。
例えば、頬杖をつくことや爪を噛む癖、舌で歯を押す癖、歯ぎしり、食いしばりなどが原因で歯並びが変化することがあります。
癖は歯に継続的に力を加えるため、矯正後に歯並びが元に戻ろうとする力を引き起こします。
特に、歯ぎしりや舌で歯を押す癖は、歯並びに大きな影響を与えやすく、矯正治療後もこれらの癖が続く場合、再治療を検討する必要があります。
癖を改善することで、再治療を避けることが可能です。
遺伝的・骨格的な要因
顎の大きさや歯の大きさが不調和な場合や、骨格的に問題がある場合も、矯正治療後に歯並びが後戻りしやすくなることがあります。
たとえば、顎が小さい場合や骨格に問題がある場合、矯正治療を受けても、成長や変化により歯並びが再び崩れることがあります。
遺伝的な要因が関わっている場合もあり、家族に似た歯並びの特徴があると、矯正治療後に後戻りしやすいことがあります。
このような場合、矯正治療だけでなく、骨格や顎の状態を考慮した治療が必要となり、再治療が発生することがあります。
不十分な治療計画・技術
初回の矯正治療で治療計画が不十分だったり、技術的な問題があった場合、歯並びが完全に整わず、後戻りが生じることがあります。
治療計画が患者の口内環境や骨格に適していない場合、歯が安定せずに元に戻ってしまうことがあります。
また、矯正専門医の技術によっても結果は異なるため、矯正治療の技術が不十分だった場合、矯正後の歯並びが安定せず、再治療が必要となることがあります。
治療計画がしっかりと立てられ、適切な技術で治療が行われていれば、後戻りを防ぐことができるため、再治療のリスクが減ります。
矯正の再治療のメリット
再治療にはいくつかのメリットがあります。
特に、最初の矯正で満足できなかった点を改善し、より理想的な歯並びと機能を手に入れることができます。
以下のような利点があります。
理想の歯並びを実現できる
再治療の最大のメリットは、最初の矯正で解決できなかった部分を改善し、理想的な歯並びを得ることです。
治療を通じて、見た目だけでなく、噛み合わせの安定を図ることができ、長期的な口腔の健康にも寄与します。
理想の歯並びに近づけることで、自信を持てるようになり、日常生活においても安心感を得ることができます。
咀嚼機能が向上する
再治療を行うことで、咀嚼機能が改善されることがあります。
食べ物を効率よく噛むことができるようになるため、消化や栄養の吸収が促進されます。
また、歯並びが整うことで発音も明瞭になり、日常会話や仕事でのコミュニケーションがスムーズに進むようになります。
さらに、歯並びの改善によって、虫歯や歯周病のリスクが減少し、口腔内の衛生状態が向上します。
短期間で治療が終わる可能性がある
軽度の後戻りや部分的な歯並びのズレの場合、全体的な矯正治療に比べて短期間で治療が終わることが多いです。
再治療は、数ヶ月から1年程度で完了するケースもあります。
特に部分矯正やマウスピース矯正を使用することで、治療期間を短縮できる場合があります。
このように、時間的な負担を軽減しながら効果的な治療が可能です。
費用を抑えられる可能性がある
再治療が軽度の後戻りに対応するものであれば、部分矯正や簡易な治療プランを選択できるため、費用を抑えることができます。
さらに、最初の矯正を受けた歯科医院で再治療プランや保証制度が適用される場合、費用負担が軽減されることもあります。
このため、予算に応じた治療を選ぶことができ、経済的な負担を最小限に抑えることが可能です。
矯正の再治療のデメリット
再治療にはいくつかのデメリットがあります。
治療を繰り返すことにより、費用や時間の負担、歯へのリスクが増すことがあります。
再治療を選択する際は、以下の点に注意が必要です。
再び費用と時間がかかる
再治療は、初回の治療にかかった費用や期間と同程度の負担が再度発生することが多いです。
特に、後戻りが大きかったり、骨格に関わる問題がある場合、全体矯正が再度必要になることもあります。
そのため、再治療には新たな費用と時間がかかり、最初の矯正治療の結果に満足できなかった場合でも、追加の負担が避けられないことがあります。
歯や歯茎へ負担がかかる
再治療では、すでに動かした歯を再び動かすため、歯や歯茎に負担がかかります。
特に、矯正治療で歯に力を加えることで生じるリスクが増大します。
例えば、歯根吸収(歯の根が短くなる現象)や歯肉退縮(歯茎が下がる現象)が進行する可能性があります。
これらのリスクは、特に歯茎の状態が悪化したり、歯周病の既往歴がある場合に高くなります。
治療が複雑になる可能性がある
後戻りの原因を特定し、それに基づいた治療計画を立てる必要があります。
この過程で、初回治療よりも診断が複雑になり、治療方法も難易度が上がることがあります。
特に、骨格的な問題が原因となっている場合、矯正治療だけでは解決できないことが多く、再治療が効果的でない場合もあります。
治療計画が複雑になることで、成功の可能性が減少することがあります。
再び後戻りする可能性がある
再治療後も、適切な保定装置を使用しない、または後戻りの原因となる生活習慣(舌で歯を押す、頬杖をつくなど)を改善しなければ、再び後戻りしてしまう可能性があります。
治療後の管理が不十分だと、再治療を受けても効果が長続きしない場合があるため、治療後の自己管理が重要です。
矯正の再治療方法
再治療には患者の状態や希望に応じた様々な方法があります。
以下の治療法が一般的に選ばれます。
ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、歯の表面に装置を取り付け、ワイヤーを使って歯を少しずつ動かしていく方法です。
再治療の場合、後戻りが大きかったり、全体的な歯並びの調整が必要な場合に選ばれます。
ワイヤー矯正は、特に歯並びの大きな改善が求められる場合に有効です。
治療期間は比較的長くなることがありますが、精密な調整が可能であり、確実に歯並びを整えることができます。
マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明で目立たない装置を使用して歯を動かす方法です。
再治療時に、見た目を気にする患者に適しています。
また、取り外しが可能なため、食事や歯磨きの際に便利で、通常の生活に支障をきたしません。
特に軽度の後戻りや部分的な歯並びの改善には効果的で、治療期間もワイヤー矯正より短くなることが多いです。
治療後の管理も比較的簡単です。
部分矯正

部分矯正は、後戻りが狭い範囲に限定されている場合、全体矯正ではなく一部の歯だけを対象に行う治療法です。
この方法は、特に部分的な歯並びの問題に対応するため、治療期間を短縮し、費用も抑えることができます。
後戻りの範囲が狭い場合、効率的に治療が進むため、患者にとって負担が少なく、比較的早い期間で結果が得られます。
矯正の再治療の費用と期間
再治療の費用と期間は、後戻りの程度によって大きく異なります。
後戻りの範囲や治療方法によって、かかる費用や治療期間は変動します。
以下に、軽度と重度の後戻りに関する目安を示します。
軽度の後戻り
軽度の後戻りでは、前歯の一部など、部分的な調整で済むことが多いため、費用は約10万~40万円程度となります。
治療期間は6~12ヶ月程度で完了することが一般的です。
この場合、部分矯正やマウスピース矯正など、簡易プランで対応できることがあります。
軽度の後戻りに対応する治療方法は、比較的短期間で終了するため、仕事や日常生活に支障をきたすことなく治療を進められます。
重度の後戻り
重度の後戻りでは、全体的な歯並びの再治療が必要になることが多いため、初回の矯正治療と同程度の費用や期間がかかることがあります。
この場合、費用は60万円以上になることがあり、治療期間も1年以上かかることがあります。
重度の後戻りに対する治療は、精密な診断と計画を要し、治療方法も複雑になるため、治療が完了するまでの時間が長くなります。
矯正の再治療ならはぴねす歯科緑地公園駅前クリニックにご相談ください
再治療を検討する際、豊中市の「はぴねす歯科緑地公園駅前クリニック」は、患者のニーズに応じた最適な矯正治療を提供しています。
以下の理由から、当院での再治療をおすすめします。
豊富な症例実績と経験
年間300症例以上の矯正治療を手掛けており、特にインビザラインの症例数が年間150症例を超える「ダイヤモンドプロバイダー」の認定を受けています。
患者の多様なニーズに対応できる技術と経験を有しています。
無料の矯正相談と柔軟な対応
矯正治療に関する無料相談を実施しており、LINEでの質問受付も可能です。
患者のライフスタイルや希望に合わせた治療計画を提案し、転勤などで通院が難しい方にも配慮しています。
アクセスの良さと通院のしやすさ
御堂筋線「緑地公園駅」から徒歩1分の距離にあり、提携駐車場も完備しています。
平日は夜20時まで、土曜日も診療を行っており、患者の都合に合わせた予約が可能です。
最新の治療法と短期間での治療
部分矯正やティップエッジテクニックなど、痛みを抑えつつ治療期間を短縮する方法を採用しています。
再治療でも、患者の状態に応じた最適な治療法を提案します。
再治療を検討されている方は、まずは無料相談をご利用ください。
詳細は公式ウェブサイトをご覧いただくか、お電話でのお問い合わせをお待ちしております。