口元は目元と同じくらい、いやそれ以上にその人の印象を決定付けます。歯並びの乱れはそんな第一印象に大きく影響しますが、噛み合わせがズレていることで、顔が歪んでしまうなど、顔つきまで変わることがあると言われています。
不正咬合は横顔にも
現れます
口元のコンプレックスは、乱れた歯並びだけではありません。出っ歯や受け口、突出した口元などは、前から見ただけでなく、横顔にも現れます。横顔の美しさは「Eライン」と呼ばれる線がひとつの基準となります。Eラインとは、あご先から鼻先まで直線で結んだ線の事で、この線が真っすぐなほど、美しい横顔というひとつの判断基準となります。
例えば出っ歯の方の横顔は、口元が前方へ突出しており、Eラインから外れてしまいます。反対に受け口の方は、前から見るとあまりわからないかもしれませんが、下顎が突き出ており奥歯の噛み合わせもズレてしまっているため、Eラインが大きく崩れてしまいます。上下ともに前方へ出て顎がないように見える、もっさりとした口元も同じことが言えます。
このように、歯並びの乱れだけでなく、噛み合わせの異常である不正咬合は、正面からの見た目だけでなく、横顔にも現れます。
噛み合わせのズレが、顔の歪みや顎の病気の原因になることも
歯並びの乱れだけでなく、噛み合わせのズレも見た目に響いてしまうことがあります。正しく噛むことができないと、顎の発達に影響が出てしまいます。そのため歪みが生じ、顔の形が悪くなることがあります。
また噛み合わせに偏りが出てしまうため、筋肉のバランスが崩れて片側の筋肉が硬直して口元が歪んでしまったり、フェイスラインが崩れたりする原因にもなりりかねません。
そして噛み合わせの異常はストレスを招き、就寝中に食いしばりや歯ぎしりといった異常行動が行われ、顎の関節に過度な負担がかかり、最悪の場合、顎関節症を引き起こしてしまう恐れがあります。
歯列矯正を行うことで、歯並びだけでなく噛み合わせのズレも改善が可能です
噛み合わせのズレは、歯並びの悪さよりも深刻な症状を引き起こすことがあります。見た目的には歯並びの悪さのほうが気になるかもしれませんが、不正咬合をそのままにしておくと、将来的に歯にダメージが加わる可能性も否定できません。
不正咬合を改善するためには、歯列矯正が治療の選択肢となります。歯並びの乱れだけでなく噛み合わせのズレも改善し、お口の健康を維持してみてはいかがでしょうか。
コラム監修者
はぴねす歯科緑地公園駅前クリニック 院長 松浦 裕矢
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