ワイヤーで小児矯正を考えている方は多いのではないでしょうか?

大人になってから歯並びを気にするよりも、子供の頃からしっかり矯正をすることで、子供の将来の悩みの種を少しでも消しておきたいと考える親御さんは多いでしょう。しかし、実際に小児矯正と聞くと以下のように悩んでいませんか?

「小児科矯正ってどれくらいの期間と費用が必要なんだろう」「出来るだけ子供に負担をかけずに矯正を行いたい」

小児矯正は1年〜3年ほど時間が必要です。しかし、まだ乳歯が多くて歯を矯正できないケースや矯正中に顎や顔の骨格などの成長が著しい場合は、治療期間が延びるといったケースもあります。

そのため、子供が今の段階で小児矯正を受けるべきかどうかや具体的な小児矯正の流れもを知っておくことが重要になります。そこで今回は以下のトピックについて解説します。

  • ワイヤーで小児矯正をする場合の期間
  • ワイヤーで小児矯正をする場合の費用
  • ワイヤーで小児矯正がおすすめの人
  • ワイヤー矯正の進め方

この記事では小児矯正に必要な費用や期間、実際の進め方から小児矯正がおすすめなお子さんの特徴を紹介します。将来、少しでもお子さんが歯に対して自信を持てるように小児矯正を検討している親御さんはぜひ参考にしてください。

ワイヤーで小児矯正をする場合の期間


小児矯正は大人が矯正する場合と異なり、慎重に治療を進める必要があります。そのため、8個のステップを順番に進まなければなりません。

全体の治療期間である1〜3年のうち、8つのステップでそれぞれかかる期間も解説します。

カウンセリング

ワイヤー矯正を含めた歯列矯正をおこなう場合、事前に歯並びや治療に関しての説明や質問などのカウンセリングがあります。初回無料でカウンセリングを受けられるので、気軽に相談しに行きましょう。

精密検査

カウンセリングに納得して治療を進めることになった場合、精密検査をする必要があります。

精密検査で歯周病や虫歯がないかといった歯の状態を確認したり、かみ合わせの検査、歯型の検査などを1時間ほど行います。

精密検査の結果は約1〜2週間後にわかります。

診断

カウンセリングや精密検査によって立案された治療計画の説明を受けます。

本格的に治療に入る前の最後の相談時間なので、不安点や疑問点、認識のすり合わせなどをしっかり行いましょう。

具体的な内容と治療料金に納得して、契約すると治療が始まります。

準備期間

矯正治療をいざ始めようとしてもすぐに矯正器具を付けるわけではありません。

虫歯や歯周病になっている歯がある場合は先にそちらの治療を進める必要があるため、人によっては準備期間が長引くでしょう。

歯の状態に特に問題がなければ矯正器具を付ける運びになります。

矯正装置の装着・矯正開始

矯正器具の装着は慎重におこなうため、2〜3回に分けて装着する流れになります。

また装置をすべて装着する工程の中で予想よりも歯が動いていなかったり、痛みが発生していた場合、他の器具が必要になったりするので1ヶ月程度かかる場合もあるでしょう。

定期的な通院

ワイヤーの矯正がスタートすると月1回のペースで通院する必要があります。一回当たりの通院は30〜90分です。

定期的な通院をサボると、後々のトラブルになるので、しっかり見てもらいましょう。歯並びの状態にもよりますが、通院期間は1〜3年となります。

矯正装置の取り外し

歯並びがそろい、矯正が完了すると装置を取り外します。

装置の取り外しは2時間程度で、装置を外すだけでなく写真やレントゲン、歯型の採取をする必要があります。

特に目立ちにくい審美ブラケットの場合は綺麗に外せずに歯に残ることもあるので、認識しておきましょう。

保定期間開始

矯正装置が外れると保定装置(リテーナー)という矯正した歯が後戻りするのを防ぐ器具を装着します。

保定期間は矯正した期間がそのまま必要になり、1~2年程度かかるでしょう。保定期間中も3ヶ月に1回程度といったペースで通院する必要があります。

ワイヤーで小児矯正をする場合の費用


ワイヤーで小児矯正をおこなう場合、必要な費用は70万〜100万円になります。

小児矯正の場合、歯がすべて永久歯に生え変わる前の段階と歯が永久歯に生え変わった段階で治療費用が変わります。一期治療と呼ばれる歯がまだ永久歯に生え変わっていない段階だと、一般的に治療費が30万〜50万です。

そして、すべての歯が永久歯に生え変わった二期治療で必要になるのも平均40万〜50万円になります。しかし、医院によっては一期治療を100万円で、二期治療は無料といったケースや、一期治療を60万円で、二期治療を40万円といった少し一期治療を高めにしています。

料金形態は歯科医院によって変わってくるので、一度歯科医院に足を運んでみましょう。

ワイヤーで小児矯正がおすすめの人


成長段階の子供のなかには、小児矯正がおすすめの発達段階の子供と今はまだ避けたほうがいい子供がいます。

そのため、これから紹介する以下の3つの特徴を参考にしながら、小児矯正が可能かどうかを判断してみましょう。

永久歯が揃っている人

歯がすべて永久歯に生え変わっている子供であれば小児矯正を問題なく受けられます。

一期治療と呼ばれる乳歯であっても治療するケースがありますが、歯を並べるという目的の小児矯正なので、一般的に歯が永久歯に生え変わってからの治療が始まります。

永久歯に生え変わったとしても、まだまだ顎が発達してトラブルが発生するリスクがあるので歯科医師と相談しながら治療を進めるようにしましょう。

第一期治療が完了した人

第一期治療が完了した人も小児矯正が受けられます。

そもそも第一期治療の目的は永久歯に生え変わっていない段階から歯を綺麗に並べることで、永久歯が生えるスペースを確保したり、適切に顎の成長を促したりといったものです。

そのため、第一期治療が完了した方は問題なく小児矯正を進められるでしょう。

複雑な歯並びの人

複雑な歯並びの人も小児矯正がおすすめです。

大人と違い子供の場合、多少複雑な歯並びであってもすぐに歯が動いたり、顎が成長したりと対応が非常に早いので、すぐに歯が綺麗に並ぶでしょう。

そのため、小児矯正だと普通の矯正では抜歯が必要なほどの歯並びであっても治療が受けられます。

ワイヤー矯正の進め方


ワイヤー矯正を治療するにあたって具体的な治療の進め方を解説します。具体的にワイヤー矯正の進め方を知っておくと、治療のイメージがつかめます。

ワイヤー矯正装置の装着

検査や診断をして作ったあなた専用のワイヤー矯正装置を装着する所から始まります。

主にブラケットという器具の溝にワイヤーをはめ込んで力をかけて歯を動かしていく治療法です。

そのため、歯科医師が丁寧に微調節を行いながらワイヤー矯正装置を装着します。

定期的な来院とワイヤー調整

ワイヤー器具を装着したら月1回程度の定期的に通院しなければなりません。定期的に通院してワイヤーを調整し続けてもらうことで、歯が早く並びます。

また定期的に通院することで虫歯や歯周病のリスクを限りなく減らせます。その他にも治療の経過によって違った方法をとるなど、小児矯正の成功確率を圧倒的に高められるでしょう。

保定期間

ある程度歯並びが揃ってきても、歯の周りの骨が柔らかい状態です。

そのため、歯の周りの骨が固まるまでリテーナーという装置を付けて歯が逆戻りするのを防いだり、骨が硬くなるのをまったりする保定期間という時間が必要になります。

歯科医師に調整してもらいながら、リテーナーによる歯並びが安定し始めると治療は終了です。

関連記事:小児矯正は保険適用される?保険以外で費用を抑える方法も解説

まとめ

ワイヤーで小児矯正する場合、治療期間が2〜3年、費用が100万円ほど必要になります。

小児矯正は子供の歯がすべて永久歯に生え変わっているのかどうかで治療の方針が変わるので、あらかじめ歯科医院に行く前に生え変わっているのか確認しておくと良いです。

小さなころから歯を矯正しておくと一生歯に自信を持てるようになるので、長い治療期間や定期的に通院したりと大変ですが、できるだけ子供に寄り添ってあげましょう。

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はぴねす歯科院長

コラム監修者

はぴねす歯科緑地公園駅前クリニック 院長 松浦 裕矢

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