小児矯正の期間

「小児矯正はどれくらいの期間が必要になるんだろうか」と気になっている方は多いのではないでしょうか?実際、小児矯正は子供が治療を受けるため、治療を続けられるか心配になるでしょう。

他にも以下のように心配になっていたり、気になっていませんか?

「小児治療ってどれくらいの期間が必要なの?」
「いつから小児矯正を始めるできるべき?」
「乳歯や永久歯が混ざり合って生えている状態でも治療って受けられるの?」

小児矯正は第一期・第二期といった2つの治療期間に分けられており、お子様の歯の生え変わり状態によって始まる期間が変わってきます。そして治療期間は小児矯正を始めた時期にもよりますが、一般的には1年半から3年程度です。

しかし、治療を始めるタイミングが早いほど、治療期間が短くなる可能性があります。そこで今回は以下のトピックについて解説します。

  • 小児矯正の開始時期
  • 小児矯正の第一期・第二期の治療期間

この記事では小児矯正をいつから始めるべきなのか、そして具体的に小児矯正の第一期・第二期治療はどれくらいの期間が必要なのかについて解説します。

小児矯正に必要な期間を知って、お子さんにかかる負担を事前に知っておきたいという方はぜひ参考にしてください。

小児矯正の開始時期


小児矯正の開始時期としてお子さんの歯の状態によって以下の3つの時期に分けられます。それぞれの時期の特徴とその時期から始めるメリットを解説するので確認していきましょう。

乳歯歯列期

乳歯歯列期とは乳歯がすべて生えてから永久歯が生え始めるまでを指し、年齢としては3歳〜7歳ごろまでです。

乳歯歯列期に矯正を開始するメリット

乳歯歯列期に矯正を始めるメリットとして、お子さんの将来の歯並び、噛み合わせ、それに伴った全身の健全な成長発達が望めるでしょう。

また小さなころの指しゃぶりや舌の癖、口呼吸などが改善できたり、しっかり物を噛めることにより脳の発達にもいい影響を与えます。特にまだ骨や歯が柔らかい乳歯時期だからこそ、後々に与える影響は大きいです。

混合歯列期

混合歯列期とは乳歯と永久歯がそれぞれ生えている状態のことで、年齢としては6歳〜12歳ごろまでです。

混合歯列期に矯正を開始するメリット

混合歯列期は成長期でもあるため、成長期を活かして顎の成長を正しい方向に誘導でき、輪郭や歯並びが綺麗に整えられるでしょう。

またこの時期に矯正すると歯の生え代わりも管理できるので、大人になってからの歯列矯正や抜歯といったリスクを圧倒的に軽減できます。

永久歯列期

永久歯列期とはすべての歯が永久歯に生え変わった時期を指しており、年齢としては12、13歳以降となります。

永久歯列期に矯正を開始するメリット

永久歯列期に矯正を開始すると将来的に綺麗な歯並びを手に入れられるでしょう。永久歯列期は徐々に歯の位置が固定される時期でもあるため、一般的にこの時期から矯正を始める方が多いです。

顎の骨や骨格なども固まる時期でもあるため、この時期に矯正すると理想的な顔の輪郭や歯並びを手に入れられるでしょう。

小児矯正の第一期・第二期の治療期間


小児矯正には第一期治療期間、第二期治療期間といった2つの治療期間があります。それぞれの治療期間の長さと先ほど紹介したお子さんの歯の状態の時期も含めて解説するので、理解しておきましょう。

第一期の治療期間

第一期の治療期間は1年から3年程度です。具体的に第一期治療とは6歳から12歳までの永久歯に生え変わるまでの混合歯列期のことを指しており、お子さんの成長を活かして顎の拡大や上下の顎のバランスを整える治療です。

第一期治療期間で生えてくる永久歯が綺麗に並ぶようならば治療が終了しますが、永久歯への生え変わりの様子や顎の成長によっては第二期治療に移行していきます。

第二期の治療期間

第二期の治療期間は1年から2年程度です。第一期治療が終了して永久歯が生えそろってきたタイミングで治療を始めます。

第二期治療は永久歯が斜めに生えたり、正しい位置に生えない場合におこなうため、永久歯の歯並びを整えて美しい歯並びと正しい噛み合わせを作るという目的がある治療です。歯の位置が固まっていくタイミングでもあるので、将来的にもこのタイミングで歯をしっかり綺麗に並べることは非常に意味があるでしょう。

成長期で歯の治療をするのは抵抗されるかもしれませんが、しっかりお子さんを説得してみてはどうでしょうか。

関連記事:小児矯正で保定装置(リテーナー)を使用する期間|1日サボるとどうなる?
関連記事:小児矯正は保険適用される?保険以外で費用を抑える方法も解説

まとめ

小児矯正は開始時期によって後々与える影響が異なってきます。しかし、乳歯歯列期、混合歯列期、永久歯列期、いずれかの時期から始めても将来的に歯並びや噛み合わせ、顎の成長やバランスが整うことは間違いないでしょう。

矯正時期は第一期治療・第二期治療共に1年から3年近くかかり、お子さんにとっては負担になるので、しっかりお子さんと話し合いながら治療を始めると良いです。

当院の小児矯正はこちら

はぴねす歯科院長

コラム監修者

はぴねす歯科緑地公園駅前クリニック 院長 松浦 裕矢

歯のお悩みや治療についてのご質問などお気軽にお問い合わせください。メールによるお問い合わせは、送信いただいてから5日以内に返信させていただきます。そのため、診察の予約は電話またはWeb予約システムからお願いしております。