「どうして下の歯並びが悪くなるの?」
「治療するにはどんな方法があるの?」
下の歯並びが気になっている方のなかには、このような疑問を持っている方もいるでしょう。
ガタガタした歯並びや、受け口を放置していると、全身にさまざまな影響があります。
虫歯や歯周病のリスクが上がったり、頭痛や肩凝りの原因になったりする場合もあり、注意が必要です。
そこで今回は以下の内容について解説します。
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この記事を読むことで、下の歯並びが悪くなる原因や放置するとどうなるのか、どのような治療方法があるのか理解できます。
ぜひ、参考にしてください。
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下の歯並びが悪くなる主な原因
下の歯並びが悪くなる主な原因は以下の5つです。
- 下顎が小さい
- 下の歯が大きい
- 親知らずの生える向き
- 咀嚼による歯の移動
- 悪習慣
順番に説明していきます。
下顎が小さい
歯の大きさに対して下の顎が小さいと、歯が並ぶスペースが足りずガタガタな歯並びになります。
下顎が小さい原因は、遺伝や幼少期からの食生活が影響していると考えられます。
幼少期からやわらかいものばかりを好んで食べると、顎の発達が鈍くなるからです。
顎の成長は食べ物を奥歯ですりつぶすように動かし、横に動く力が加わることで促されます。
顎を成長させるために、よく噛んで食べる習慣をつけましょう。
下の歯が大きい
下の顎の大きさは一般的でも、生えてくる歯が大きいとスペース不足となり綺麗に歯が並びません。
下顎が小さい場合と同じで、歯が重なりガタガタとした歯並びになります。
歯列矯正をする際、歯が並ぶスペースを確保するために、歯を抜歯して治療を行う場合があります。
親知らずの生える向き
基本的に親知らずも他の下の歯と同様に上向きに生えてきます。
しかし、なかには横向きに生えてくる方もいます。
親知らずが生えようとする力によって、前の歯が押されてしまい、歯並びが悪くなってしまうのです。
横に生えている親知らずは、歯茎に埋まっている場合が多く、確認するためにはレントゲンを撮る必要があります。
歯列矯正をする際にはスペース確保のため、親知らずは抜歯する場合が多いでしょう。
咀嚼による歯の移動
咀嚼する際には50kg〜70㎏の力がかかり、前後左右、複雑な動きをします。
長期にわたり複雑な動きが繰り返され、歯に力が加わることによって歯が移動する可能性があります。
硬い物を好む方や噛む力が強い方は、歯への負担が大きいため歯が移動しやすいでしょう。
悪習慣
歯並びを悪くする悪習慣にはさまざまなものがあります。
指しゃぶり、爪噛み、舌癖、唇噛みは前歯に不均一な力が加わるため、歯並びが悪くなります。
また、頬杖やうつ伏せ寝は顎に過剰な負担がかかるため、顔の骨格や歯並びに影響が出る場合があるでしょう。
歯列矯正によって歯並びが綺麗になっても、悪習慣があると後戻りしてしまう可能性があるため、心当たりのある悪習慣は早めに改善した方がよいでしょう。
下の歯並びが悪い代表的な不正咬合
下の歯並びが悪い代表的な不正咬合を2つご紹介します。
- 叢生
- 受け口
ひとつずつ説明します。
叢生
歯が前後にガタガタと並び、重なっている歯並びを叢生(そうせい)といいます。
顎が小さい場合や生えてくる歯が大きいことが原因で、歯が並ぶスペースがなくなり重なって並んでしまいます。
見た目が悪いだけでなく、食べ物が挟まりやすかったり、歯磨きがしにくかったりする点はデメリットといえるでしょう。
受け口
下の顎が上の顎よりも前に出ている状態で、下顎前突(かがくぜんとつ)といいます。
下の顎が大きい場合や、上の顎が小さい場合に起こり、骨格の遺伝が原因です。
また、歯が生える方向が原因の場合もあり、上の歯が内側の方向に、下の歯が外側の方向に生えると受け口になる可能性があります。
歯列矯正によって顎の位置が正常な場所に戻ると、顔の印象が大きく変わるでしょう。
下の歯並びが悪い状態を放置するリスク
下の歯並びが悪い状態を放置すると、以下の6つのリスクがあります。
- 見た目のコンプレックスになる
- 虫歯や歯周病のリスクがあがる
- 咀嚼がしにくくなる
- 発音がしにくくなる
- 肩こりや頭痛の原因になる
- 顎関節への負担がかかる
順番に解説します。
見た目のコンプレックスになる
歯並びは見た目の印象を大きく左右します。
歯並びの悪さによって見た目のコンプレックスを抱えている方は多く、放置することで人間関係に悪影響を及ぼす可能性があります。
歯並びの悪さが気になって、人と目を見て話せなくなったり、大きく口を開けて笑えなくなったりする場合があるでしょう。
歯列矯正によって見た目が改善されると、自分に自信がつき、人とのコミュニケーションが円滑に行われます。
虫歯や歯周病のリスクが高くなる
歯を失う2大疾患である虫歯や歯周病の主な原因は、細菌です。
ガタガタした歯並びは歯ブラシが細部まで行き届かないため、プラークが多く残ってしまい口腔内を清潔に保てません。
口腔内に残存したプラークの中には1㎎あたり1〜2億の細菌が存在しています。
虫歯菌が酸を作り出し歯を溶かすことで虫歯になり、歯周病菌が毒素を出して歯周組織が炎症を起こすことで歯周病になります。
1本でも多くの歯を残すためにも、虫歯や歯周病のリスクが上がる歯並びの悪さは改善した方が良いでしょう。
咀嚼がしにくくなる
歯並びが悪く不適切な噛み合わせは、上下の歯がしっかりと接触しません。
細かく噛み砕かず食べ物を飲み込むため、胃や腸などの消化器官に負担がかかり消化不良を起こす可能性があります。
噛み合わせが悪いまま長年過ごしていると、自分が噛めていないことに気づいていない場合があります。
歯並びの悪さが原因で、知らないうちに消化器官に負担をかけ続けているかもしれません。
発音がしにくくなる
歯並びの悪さは発音に大きく関係しています。
特にさ行、た行、な行、ら行は歯並びによって影響を受けます。
前歯にすき間が空いているとすき間から空気が漏れ、ガタガタの歯並びが舌の動きを制限することが発音しにくくなる原因です。
歯列矯正によって歯並びが改善されると、舌の動きが滑らかになるため発音が改善される可能性があります。
しかし、歯並びの悪さを放置すると悪い発音や舌の動きが長年の癖として残ってしまい、歯列矯正後も綺麗な発音になるまで時間がかかってしまう場合があります。
肩こりや頭痛の原因になる
歯並びが悪く、適切な噛み合わせになっていないと、肩こりや頭痛の原因になる可能性があります。
噛み合わせの悪さから顎の筋肉に負担がかかり、筋肉が硬直して血行が悪くなることが原因です。
顎の筋肉は肩や首の筋肉と繋がっており、はじめのうちは顎周りの筋肉の硬直に留まりますが、やがて肩や首まで筋肉が硬直して血行不良となります。
その結果、肩こりや頭痛を引き起こす可能性があるでしょう。
顎関節への負担がかかる
歯並びや噛み合わせが悪いと、特定の歯に過剰な負担がかかったり、噛む力のバランスが崩れたりするため顎関節に負担がかかります。
このような長期的な負担は、顎関節症になるリスクを高めることが特徴です。
顎関節症になると、口を開けたときに音が鳴る、口を大きく開けにくい、顎関節の痛みなどの症状が出てきます。
治療には、マウスピースを装着して噛む力を分散させる方法や、顎関節の痛みが強い場合には鎮痛薬を併用して痛みをコントロールする方法が一般的です。
ごく限られた症例では、外科手術を選択する場合もあるため、顎関節症のリスクが高まる歯並びの悪さは改善した方が良いでしょう。
下の歯並びを改善するための治療法
下の歯並びを改善するためには以下の4つの治療方法があります。
- ワイヤー矯正
- マウスピース矯正(インビザライン)
- セラミック矯正
- 部分矯正
それぞれを解説していきます。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は固定式の一般的な矯正方法です。
1本1本の歯にブラケットとよばれる小さな装置をつけて、そこに細いワイヤーを通して歯を動かします。
見た目の悪さや歯磨きのしにくさがデメリットですが、ほとんどの症例に適応する点はメリットです。
また、2種類の方法があり、歯の表に装置をつける方法を表側矯正、歯の裏側に装置をつける方法を裏側矯正といいます。
裏側矯正は表側矯正に比べて費用がかさむ場合が多いこと、慣れるまで発音しにくい点はデメリットです。
ただし、装置をつけていることが目立ちにくい点は大きなメリットといえるでしょう。
マウスピース矯正(インビザライン)
マウスピース矯正はインビザラインともいい、透明な樹脂製のマウスピースを使用して歯列矯正する方法です。
通常2週間ごとに新しいマウスピースに交換しながら歯を移動させます。
1日20時間以上マウスピースの装着が必要ですが、取り外しが可能なため歯磨きがしやすい点はメリットといえるでしょう。
無色透明なマウスピースを使用するため、歯列矯正中の見た目が気になる方にもおすすめです。
しかし、マウスピース矯正は歯を大きく動かすことができないため、重度の叢生や骨格から治療が必要な歯並びには適応できません。
セラミック矯正
セラミック矯正とは、自分の歯を削り、セラミック製の被せものを被せて歯並びを整える方法です。
見た目を綺麗に整えることが目的であり、噛み合わせの改善はできません。
少しずつ歯を動かすワイヤー矯正やマウスピース矯正に比べて、歯を削って被せものをするだけのセラミック矯正は圧倒的に治療期間が短くなります。
しかし、健康な歯を大きく削らないといけません。
歯を大きく削ると、歯が割れやすく折れやすいデメリットがあるため、セラミック矯正の決断は慎重におこなう必要があります。
部分矯正
部分矯正とは歯列の一部分のみを整える方法をいいます。
軽度の叢生であれば改善する可能性があり、見た目も綺麗になるでしょう。
歯列全体の矯正に比べて、治療期間が短く費用が抑えられる傾向にある点はメリットです。
しかし、一部分の歯並びを改善することによって、全体の噛み合わせのバランスがさらに悪くなる可能性があるため、よく考えて決断しなければなりません。
関連記事
・悪い歯並びを治したいけどお金ない|かかる費用とおすすめの支払い方法
まとめ
下の歯並びが悪くなる原因は先天的なものや遺伝的なもの、食生活や悪習慣などが影響します。
悪習慣では普段何気なくしている頬杖やうつ伏せ寝、唇噛みなどが歯並びを悪くする原因になっているかもしれません。
悪い歯並びの放置は、咀嚼のしにくさが原因で消化不良になったり、頭痛や肩凝りになったりするなど口腔内だけでなく全身に影響する可能性もあるため早めに改善した方が良いでしょう。
下の歯並びを改善する方法は主に、ワイヤー矯正、マウスピース矯正、セラミック矯正、部分矯正があり、それぞれの特徴やメリット・デメリットをしっかりと理解して選択する必要があります。
自分に合った矯正方法を見つけるために、ぜひ一度、矯正歯科で相談してみてはいかがでしょうか。
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コラム監修者
はぴねす歯科緑地公園駅前クリニック 院長 松浦 裕矢
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