「大人になってからの歯並び」について気になっていませんか?
年齢を重ねていくごとに「歯並びが悪くなった気がする…」
「歯並びが悪くなったのはなぜ?」と疑問に思う方も多いでしょう。
歯並びの悪さは、大人になってからの生活習慣によって引き起こされる可能性があります。
そこで今回は、以下の内容について解説します。
- 歯並びが悪くなる主な原因
- 歯並びが悪い状態を放置するリスク
- 歯並びが悪い状態を改善する方法
この記事を読むことで、歯並びが悪くなる原因を理解し、適切な予防法や治療法を知ることができます。
「大人になって歯並びが悪くなった」「歯並びが悪い原因を知りたい」方は、ぜひ参考にしてください。
歯並びが悪くなる主な原因
歯並びが悪くなる主な原因は主に6つです。
- 口呼吸
- 癖(舌癖や食いしばり、爪を噛むなど)
- 虫歯・歯周病
- 姿勢の悪さ
- 咀嚼不足
- 加齢による筋力低下
口呼吸
口呼吸は、風邪や鼻炎による鼻づまりから引き起こされやすいです。
ずっと口が空いている状態なため、舌の筋肉が衰えてしまいます。
舌の筋肉が衰えてしまうと、上下の前歯の裏側を常に前方に押し出す場合があります。
舌は、上の前歯の裏側にある丸く膨らんでいる部分に収まっているのが理想的です。
そのため、上顎前突になったり、下顎前突になったりする可能性が高いです。
癖(舌癖や食いしばり、爪を噛むなど)
歯並びは癖が原因で悪くなる傾向にあります。
たとえば、癖の種類は次のとおりです。
- 舌癖
- 食いしばり
- 歯ぎしり
- 爪や唇を噛む癖
- 口を舐める癖など
癖は、歯に加わる力が偏ってしまうため、開咬や反対咬合などになる恐れがあります。
一方、舌癖は、舌で上の前歯を押し出す癖であるため、上顎前突になる可能性が高いです。
虫歯・歯周病
虫歯や歯周病の痛みを避けながら噛むため、周りの歯に負担をかけてしまうからです。
また、歯周病の場合は、歯を支える歯槽骨が弱くなり、歯が抜けやすくなります。
そのため、虫歯や歯周病を放置していると、歯への負担の偏りによって歯並びが悪くなるでしょう。
姿勢の悪さ
歯並びは、姿勢によって悪くなる傾向にあります。
たとえば、頬杖をついたり、下あごを机に押し付けて本を読んだりする動作です。
姿勢が悪いと、左右の顎のバランスが悪くなったり、下の顎が後退したりして歯並びに影響が出てしまいます。
また、顎の関節や骨に強い力が加わり、顔が歪んでしまう恐れもあるでしょう。
咀嚼不足
歯並びは、咀嚼不足によって悪くなる傾向があります。
なぜなら、噛む回数が少ないため、舌や顎などの筋肉が衰えてしまい、歯が正しい位置に維持できなくなるからです。
そのため、歯並びが少しずつ悪くなってしまいます。
また、筋力の衰えによる顎や顔の歪みの原因にもなります。
加齢による筋力低下
年齢を重ねるごとに歯茎が弱くなったり、舌の位置が正常より下がってきたりしてしまいます。
そのため、歯のぐらつきによって、歯が正常の位置に維持できなくなってしまうのです。
筋力の低下は、日頃から食べ物をしっかり噛むことや、口腔周囲の筋肉トレーニングをおこなうことで改善されます。
関連記事
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歯並びが悪い状態を放置するリスク
歯並びが悪い状態を放置すると以下のリスクが引き起こされる可能性があります。
- 胃腸への負担がかかる
- 顎への負担がかかる
- 虫歯や歯周病になりやすい
- 口臭が発生しやすい
- 発声に支障をきたす
- 口呼吸になりやすい
- コンプレックスになる
- 頭痛や肩こりの原因になる
胃腸への負担がかかる
胃腸へ負担がかかってしまう原因は、悪い歯並びによる咀嚼不足です。
たとえば、上顎前突や反対咬合の場合、前歯で噛みきるのが困難であり、奥歯で細かく噛み砕くことができません。
そして、咀嚼が不十分だと、唾液の分泌量も少なくなります。
唾液は、食べ物を消化する際に、胃腸へ負担がかからないために必要です。
つまり、歯並びが悪いと咀嚼不足と唾液の分泌不足で、胃や腸に大きな負担がかかってしまうのです。
顎への負担がかかる
歯並びが悪いと正常に咬み合わっていないため、上顎と下顎のバランスがずれている恐れがあります。
そのため、口を開けるたびに顎の関節がカクカクと音が鳴ったり、顎関節症を引き起こしたりします。
治療をせずそのまま放置をしてしまうと、肩こりや頭痛などの体の不調を引き起こしてしまうでしょう。
虫歯や歯周病になりやすい
たとえば、叢生による歯のガタつきは、歯と歯が重なり合っている状態です。
歯と歯が重なり合っていると、歯間に歯ブラシが届きにくく、磨き残しが起こります。
そのまま磨き残しが蓄積されると、歯垢から歯石になり、より虫歯や歯周病のリスクを高めてしまいます。
口臭が発生しやすい
口呼吸によって口の中が乾燥し、唾液の分泌量が少なくなるからです。
たとえば、上顎前突や開咬などの方に多く見られます。
唾液は、殺菌作用があり、口腔内を清潔にする働きがあります。
しかし、分泌量が少なくなると、口の中で細菌が繁殖してしまうため、口が臭ってしまう恐れがあるでしょう。
発声に支障をきたす
たとえば、空隙歯列(すきっ歯)は、歯と歯の間に隙間がある状態です。
歯と歯の間に隙間があると、息が漏れてしまい発音がはっきりしない場合があります。
また、歯のガタつきによって舌の動きが制限され、言葉が聞き取りにくいことがあります。
とくに「サ」行が出しにくく感じられるでしょう。
なかには、言葉が相手にうまく伝わらなくて、会話にコンプレックスを抱き、自信がなくなってしまう可能性もあります。
口呼吸になりやすい
上顎前突や下顎前突などは、口がうまく閉じられないため、鼻呼吸より口呼吸になる可能性が高いです。
口呼吸になると、唾液の循環が悪くなり、口の中が乾燥しやすくなります(ドライマウス)。
唾液には、殺菌作用があるため、口腔内で細菌の繁殖を抑えてくれる働きがあります。
しかし、唾液の循環が悪くなるため、細菌が繁殖しやすく口臭や虫歯などの原因になる可能性が高くなるでしょう。
コンプレックスになる
コンプレックスと感じてしまうと、「人と会話をしたくない」「笑顔に自信がもてない」などが起こります。
仕事やプライベートで対面する機会が少なくなり、人とのコミュニケーションに支障が出てしまいます。
そして、歯並びの悪さが強い場合、コンプレックスによる心理的ストレスが蓄積され、精神的に病に陥る可能性もあるでしょう。
関連記事:歯並びが悪いとモテない?その理由と改善策を徹底解説
頭痛や肩こりの原因になる
悪い歯並びによる咬み合わせの悪さは、顎の関節周辺の大きな緊張につながります。
そして大きな緊張は、血行不良につながり、顎に痛みを生じてしまいます。
しかし、そのまま放置をしてしまうと、顎の痛みだけでなく、頭痛や肩こりなどを引き起こす可能性があるでしょう。
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歯並びが悪い状態を改善する方法
悪い歯並びを改善する方法は、以下の2通りあります。
- ワイヤー矯正
- マウスピース矯正
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正とは、歯に金属製のブラケットとワイヤーを装着し、適切な力で歯を動かし矯正する方法です。
難しい症例の歯並びにも柔軟に対応できます。
ワイヤー矯正には、以下の2種類があります。
- 表側矯正
- 裏側矯正
ワイヤー矯正は、ブラケットとワイヤーが金属であるのが一般的ですが、審美性を目的とした白色や透明色のタイプの器具も設けられています。
マウスピース矯正
マウスピース矯正とは、マウスピース型をした透明な矯正装置であり、歯に装着して少しずつ動かしていく方法です。
1日に20時間以上装着する義務がありますが、透明で作られているため目立ちにくいです。
マウスピースは、食事や歯磨きの際は取り外しができるため、常に口腔内を清潔に保てます。
そのため、虫歯や歯周病になりにくいです。
また、矯正特有の痛みによるストレスも軽減されるでしょう。
関連記事:歯並びが悪い人に適した矯正治療の種類|費用や期間を紹介
関連記事:歯並びが悪いのは自分で治すことができる?自力で治せる?
まとめ
今回は、大人になって歯並びが悪くなる原因と改善方法について解説しました。
歯並びが悪くなる原因は、生活習慣による場合や、年齢を重ねて引き起こされる場合があります。
そのまま悪い歯並びを放置してしまうと、心身に問題が生じる恐れがあります。
そのため、早急に悪い歯並びを改善しましょう。
この記事を読んで、歯並びが悪くなる原因を理解し、正しい予防法や治療法を見つけてください。
コラム監修者
はぴねす歯科緑地公園駅前クリニック 院長 松浦 裕矢
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