カリソルブ治療とペリソルブ治療の違いがわからずに悩んでいませんか?

あまり聞きなれない言葉なので、どのような治療に適用されるのか気になる方も多いでしょう。

カリソルブ治療とペリソルブ治療はそれぞれ適用される症状が違います。

同じ治療内容ではないため、具体的な違いについて理解しましょう。

ご自身の症状にあった治療を選ぶ参考にしてください。

カリソルブ治療とペリソルブ治療の違い

カリソルブ治療は虫歯治療、ペリソルブ治療は歯周病治療のことです。

カリソルブ治療は専用の薬剤を虫歯部分に塗布して、虫歯の原因となる虫歯菌を溶かして治療をおこないます。

専用の薬剤には虫歯を溶かす「次亜塩素酸ナトリウム」と健康な歯を守る「アミノ酸」が含まれているため、健康な歯を残しつつ虫歯菌のみを取り除くことが可能です。

カリソルブ治療とは

一方で、ペリソルブとは、専用の薬剤を患部に塗布して、歯周病の原因となるプラークや歯石を溶かして治療をおこないます。

一般的に歯石やプラークは、スケーリングと呼ばれる方法で除去します。

スケーリングとは、専用の器具(ハンドスケーラー)を用いて、手作業で歯石や歯垢を除去する手法のことです。

固まった歯石を器具で削るため痛みをともなうことがありますが、ペリソルブ治療は歯石やプラークを溶かして除去していくため口に負担をかけずに治療ができます。

カリソルブ治療のメリット

カリソルブ治療のメリットの一番のメリットは「健康な歯を多く残せること」です。

カリソルブ治療に用いる薬剤は、虫歯を溶かす「次亜塩素酸ナトリウム」と、健康な歯を守る「3種類のアミノ酸」で作られています。

そのため、虫歯菌のみを狙って除去でき、かつ自然な歯が失う心配もありません。

カリソルブ治療のデメリット

一方で、デメリットは「適用できる虫歯が限られていること」です。

すべての虫歯部分が治療できるわけではありません。

たとえば、虫歯が歯の神経部分にまで到達していると、カリソルブでは治療ができません。

虫歯の進行度合いによってはカリソルブ治療では、虫歯を治せないケースもあります。

カリソルブ治療のメリットとデメリットに関しては、以下の記事に詳しくまとめました。

カリソルブのデメリット

ペリソルブ治療のメリット

ペリソルブ治療には、5つのメリットがあります。

・治療中に痛みを感じにくい
・健康な歯茎を傷つけない
・歯周病菌の飛散を防げる
・外科手術が必要なケースでも治療が可能

歯石や歯垢をやわらかくできるため、固まった歯石や歯垢を除去するときよりも歯茎に負担がかかりません。

歯石や歯垢を取り除くときの出血や痛みに悩まされずに済みます。

また、歯周病の元となるプラークを手作業で取り除く場合は、専用の器具でガリガリと削りながら除去作業を進めますが、その際に周囲に歯周病の元となる菌が飛び散る可能性があります。

薬剤を用いて溶かすことで、周囲の歯茎への飛散を防ぐことができ、歯周病が周囲の歯に移ることを防ぐこともできます。

ペリソルブ治療のデメリット

一方で、ペリソルブ治療にはデメリットもあります。

・保険が適用されないため治療費が高くなる
・治療時間が長い
・スケーリングと併用が必要
・薬品にアレルギーがある場合は治療ができない

ペリソルブ治療は、保険が適用されないため、一般的なクリーニングよりも費用が高くなります。

歯石や歯垢に薬剤が浸透し、溶けるまで待たなければいけないため治療時間も長くなりがちです。

また、ペリソルブ治療は歯石や歯垢を溶かすことはできますが、除去は手作業になります。

スケーリングやクリーニングと併用して、溶けた歯石や歯垢を取り除く必要があります。

まとめ

虫歯治療をしたい場合はカリソルブ治療、歯周病治療をしたい場合はペリソルブ治療をおこないましょう。

カリソルブ治療、ペリソルブ治療とも特殊な薬剤を用いて、原因菌を溶かして除去する治療方法です。

痛みを伴わず、かつ自分の口腔内を傷つけずに治療ができます。

当院でもカリソルブ治療をおこなっています。

興味がある方は一度お問い合わせください。

はぴねす歯科のカリソルブ治療について

はぴねす歯科院長

コラム監修者

はぴねす歯科緑地公園駅前クリニック 院長 松浦 裕矢

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