「マウスピース矯正で部分矯正をしたい」

部分的に歯を動かして歯並びを整えたい方で、マウスピース矯正を選ぶ人が増えてきています。

今回は、部分矯正をマウスピース矯正でおこなうメリットやデメリットを紹介します。

部分矯正をマウスピース矯正でおこなうメリット

部分矯正をマウスピース矯正でおこなうメリットは主に3つあります。

・審美性が高い
・口腔内環境を整えられる
・痛みが少ない

審美性が高い

マウスピース矯正は透明で目立ちにくいため、審美性が高いです。

矯正期間中でも、人目を気にせずに日常生活を過ごせます。

矯正装置の審美性に悩まれて、矯正を断念する方は多いです。

矯正装置には、表面矯正や裏側矯正、マウスピース矯正がありますが、中でもマウスピース矯正は審美性に優れています。

部分矯正は全体矯正よりも短期間で治療が完了しますが、治療期間中の審美性を気にする方は、マウスピースによる部分矯正がおすすめです。

口腔内環境を整えられる

マウスピース矯正は自由に取り外しができるため、口腔内の環境を整えることができます。

定期的にマウスピースを外して、歯磨きやフロスによるメンテナンスができるからです。

矯正期間中は、常に矯正装置が口の中に入っているため、口腔内の環境が悪くなりやすいです。

口の中は唾液による自浄作用によって、菌や汚れを洗い流してくれます。

しかし、矯正器具を装着していると、器具の隙間に菌や汚れがたまってしまい、虫歯や歯周病の原因になってしまいます。

マウスピース矯正であれば、食後や寝起きに矯正装置を外して歯のケアができるため、口腔内の環境を常に清潔に保つことが可能です。

痛みが少ない

マウスピース矯正は、他の矯正方法と比べて痛みが少ない矯正です。

ただし、マウスピースを装着すると、持続的に歯に力がかかるため、一定の痛みを感じることはあります。

特に、初めてマウスピースを装着したときは、今までに加わったことがない圧力が歯にかかるため、痛みを感じることがあります。

部分矯正の痛みに関しては、「部分矯正は痛い？痛みの種類と緩和する方法」をご覧ください。

部分矯正をマウスピース矯正でおこなうデメリット

部分矯正をマウスピース矯正でおこなうデメリットは主に2つあります。

・適応症例が限られる
・保定期間が必要になる

適応症例が限られる

マウスピースは、非常に柔らかい素材で作られているため、ワイヤー矯正と比べると適応症例が限られています。

基本的には、軽度な症例しか対応できません。

・軽度の叢生
・軽度の出っ歯
・空隙歯列

症状が重度になると、マウスピースでは対応できないため、ワイヤー矯正での治療となります。

もしくは、マウスピースとワイヤーを併用した治療となります。

保定期間が必要になる

矯正治療には、保定期間が必要となります。

保定期間とは、動かした歯の位置を特定の位置で固定させるための期間です。

リテーナーと呼ばれる装置を歯に装着して、歯の後戻りを防ぎます。

舌の動かし方や噛み方、唇を噛む癖などがある人は、矯正した歯が元の位置に戻りやすいです。

リテーナーの装着を怠ると、後戻りが起きやすいため、しっかりと保定期間を設ける必要があります。

さらに詳しく知りたい方は、「部分矯正のメリットとデメリット」をご覧ください。

部分矯正の流れ

部分矯正は、以下の流れで治療がおこなわれます。

・精密検査
・治療計画の立案
・治療開始
・治療終了
・保定期間

詳しくは「部分矯正の流れ」で解説していますので、そちらをご覧ください。

まとめ

マウスピースで部分矯正をするメリットは以下の3つです。

・審美性が高い
・口腔内環境を整えられる
・痛みが少ない

メリットがある一方で、「適応症例が限られている」デメリットもあります。

症状が軽度な方は、マウスピースで部分矯正が可能なので、ぜひ検討してみましょう。

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